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成長著しい22歳、宮澤ひなたがなでしこ初ゴール含む1G1A「素直に嬉しいけど、まだまだ」

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[1.30 女子アジア杯準々決勝 日本 7-0 タイ]

 先制アシストに前半のうちの追加点。試合開始早々のFW田中美南の負傷交代や、FW岩渕真奈のPK失敗などがあった日本女子代表(なでしこジャパン)だが、MF宮澤ひなたがしっかりと悪い流れを断ち切った。

 まずは前半27分、左サイドの宮澤は岩渕からのパスを受けると、ゴール前に鋭くグラウンダーのパスを入れる。「優衣香さんが顔を上げたタイミングで走り込んでくれた」。得点したFW菅澤優衣香も「今日のベストゴール」と振り返る完璧なゴールを演出する。

 さらに前半アディショナルタイム2分には岩渕の横パスで生まれたゴール前の混戦を押し込んで代表初ゴールを記録。「基本的に左サイドで張っていたけど、あの場面は今がチャンスだと思ったので、一直線に走り込みました」。無我夢中で蹴り込んだシュートは、後半の戦いをさらに楽にした。

 18年になでしこジャパンでデビューした宮澤だが、出場8試合目での嬉しい初ゴール。初めてレギュラー格として出場する大会ということもあり、喜びもひとしおだ。

 プロデビューは日テレ・ベレーザ(現日テレ・東京ヴェルディベレーザ)だったが、21年からベガルタ仙台レディースに完全移籍。「今までだったらクロスからのシュートで終わっていたところが、中央に運んでだとか、より自分らしさを出せているのかなと感じている」とプレーの幅が広がっていることを実感しているという。

 なでしこジャパンでも成長の跡が十分に見られる。大会期間中の取材で「何か結果を残したいなと思っている。その中でも貪欲ゴールを目指していきたい」と話していたが、すでに新生なでしこジャパンに欠かせない戦力になろうとしている。

「結果としてなでしこジャパン初ゴールを決められたことは素直に嬉しかったけど、もっとチャンスメイクできた場面があったのでまだまだだなと思います」。貪欲な姿勢を崩さない22歳は、「優勝したいですけど、まずは次の試合に向けていい準備が出来ればなと思います」と一戦必勝を誓い、2月3日の準決勝に焦点を当てた。

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