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W杯最終予選“4戦連発”宣言! サウジ戦の絶対的キーマン伊東純也「元気くんが4連続で決めているので…」

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MF伊東純也(ゲンク)

 日本代表にとって大一番となるカタールW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(2月1日・埼玉)。絶対的なキーマンとなるのは0-1で敗れた前回対戦で出場停止だったMF伊東純也(ゲンク)だ。ここまでW杯予選で3試合連発中の好調に加え、相手の武器は左サイドバックの攻撃参加。「今までの相手よりボールを握られる時間帯もあると思うので、攻守の切り替えで背後のスペースを突いていけたら」。狙いは明確。自慢のスピードを活かし、史上最多タイの最終予選4戦連発に向けて突き進んでいく構えだ。

 日本は昨年10月、アウェーでサウジアラビアと対戦。高温多湿の厳しいコンディションの中、序盤から鋭いカウンター攻撃を繰り広げるもゴールは奪えず、消耗した後半にミスから失点し、0-1で敗れた。この試合で右サイドハーフで起用されていたのはFW浅野拓磨。伊東は昨年9月のオマーン戦(●0-1)、中国戦(○1-0)で警告を受けていたため出場停止で、結果的には不在が大きく響いた形となった。

 当時のサウジアラビア戦では出場選手に飲料水を渡したりなど、サポート役に徹していた伊東。「あの試合は拓磨が右で出て、迫くんがチャンスを作ったりと、攻守の切り替えで裏を取れていた場面があったので、そういったことを狙っていければ」。試合を現地で見ながら、攻略のイメージをふくらませていたという。

 サウジアラビアは背番号10を担うFWサレム・アルダウサリ、攻撃参加を繰り返すDFヤセル・アルシャハラニが並ぶ左サイドの縦関係が大きな武器。DF酒井宏樹(浦和)も「彼らのストロングポイントは左サイド」と警戒する。一方、相手が攻撃の比重を高めてくれば、そこで輝くのが伊東だ。「相手も強いけど、相手が強いほうが活きるタイプ」と自信を示した背番号14は「相手がボールを持っている時間も常に相手の背後を狙っていけたら」と展望を語った。

 そんな伊東は昨年11月のベトナム戦(○1-0)とオマーン戦(○1-0)、今月27日の中国戦(○2-0)と最終予選で3試合連続ゴールを継続しており、ノリにノッている状態。2018年のロシアW杯最終予選でMF原口元気が記録した史上最多記録の4戦連発に王手をかけた。「今までの試合では2連続とか3連続とか気にしていなかった」という伊東だが、「元気くんが4連続で決めているので、チャンスがあれば狙っていきたい」と強気に宣言。次の試合にかける普段以上の意気込みを感じさせていた。

 B組首位のサウジアラビアは“勝てばW杯出場決定”という条件で迎える日本戦。「サウジに勝てばサウジもわからない状況になるので、勝つことだけしか考えていない。ホームでワールドカップを決められたら本当に腹が立つというか、そういう気分になるのでそれだけは絶対にさせたくない。どちらにせよ勝たないとワールドカップにつながらないので結果にこだわってやりたい」。同じ相手に2度も負けることは許されない最終予選。伊東純也は普段以上の決意を抱き、大一番に臨む。

(取材・文 竹内達也)
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