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首位サウジ相手に快勝も…森保監督「まだ何もつかみ取っていない」

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日本代表森保一監督

[2.1 W杯最終予選 日本2-0サウジアラビア 埼玉]

 ここまで無敗で首位を走るサウジアラビアを相手に快勝を収めた。日本代表を率いる森保一監督は「良い準備ができたことで、この試合に向けて良いエネルギーを作れ、勝利につながったと思う」と振り返った。

 試合前の勝ち点は19のサウジアラビアに対し、2位の日本は15。勝利を収めても順位が入れ替わるわけではない。しかし、引き分け以下に終われば3位に転落する可能性もあり、W杯出場に向けて是が非でも勝ち点3を獲得したい一戦となった。

 重要な一戦。序盤から圧倒したのは日本だった。立ち上がりこそ、サウジアラビアにボールを保持される時間帯もあったが、徐々に主導権を握っていく。前半32分にはカウンターから右サイドを駆け上がったFW伊東純也の折り返しを最後はMF南野拓実が蹴り込んで先制。さらに後半5分には、伊東が強烈なミドルシュートを叩き込んでリードを広げ、2-0の完封勝利を収めて7大会連続のW杯出場に王手をかけた。

 首位チーム相手に快勝。指揮官も「積み上げができていると感じる」と手応えを得たようだ。

「チーム全体の試合に向かう姿勢、そして戦術的な攻撃、守備の優先順位等々、これまで積み上げてきたことを選手たちが良いコミュニケーションを取りながら、レベルアップしてきている。そのベースの上に、対戦相手によって、戦い方のオプションや個々の判断を付け加える。選手たちがチームのやるべきベースとオプションの部分をうまく試合の中で生かして、プレーにつなげてくれている」

 だが、「今日は素晴らしい準備から戦いを見せてくれて、勝利をつかみ取ってくれたが、この勝利でW杯出場が決まったわけではないし、まだ我々は何もつかみ取っていない」と気を引き締め直す。次節は3月24日、オーストラリアとのアウェー戦を迎える。「少しでも良い準備をして、その時のベストをぶつけられるようにしたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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