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「高ぶっています」。前日にJデビュー戦勝利のDF西久保駿介がU-19代表候補練習試合でもサイドで駆ける

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U-19日本代表候補の右SB西久保駿介(千葉)がミドルシュートにチャレンジ

[2.27 練習試合 U-19日本代表候補 0-3 関東大学選抜 高円宮記念JFA夢フィールド]

 前日にプロデビューを果たしたDFが、その翌日に待望の“代表復帰”戦を戦った。今季、“街クラブの雄”三菱養和SCユース(東京)から、ジェフユナイテッド千葉へ加入したDF 西久保駿介は、26日のJ2第2節の琉球戦で後半開始から出場。高卒ルーキーが2月に早くもプロデビューを果たした。

「昨日の琉球戦でできたことに関しては、空中戦ではほとんど勝てていたと思いますし、そこは自分のセールスポイントだと思っています」と西久保。デビュー戦で2-1の勝利に貢献した西久保は、「気持ち高ぶっていますね。琉球戦で勝ったので高ぶっています」と微笑む。

 その興奮が冷めないまま迎えたこの日は、U-19日本代表候補合宿に参加。練習試合で右SBとして先発し、32分間プレーした。疲労を考慮されたこともあってか、出場時間は他の選手に比べて短め。それでも、右サイドで精力的にアップダウンし、対人守備の強さや、攻撃力も発揮した。

 13分にはMF木戸柊摩(大阪体育大)のサイドチェンジを跳躍してコントロールし、縦へ仕掛けて決定的なラストパスを通した。また、敵陣でのインターセプトからミドルシュート。「代表にもう一回選ばれたいと思っていましたし、今回活躍して継続して呼ばれるように頑張ろうと思っていました」という言葉通り、Jデビュー戦の疲れを見せることなく思い切り良くプレーしていた。

 西久保の年代別日本代表選出は、2年前にU-17日本代表候補合宿に招集されて以来。昨年はプロ入りを決めた一方で代表チームに絡むことができず、悔しいシーズンとなっていた。今回はJデビュー戦翌日から代表候補合宿とタイトなスケジュールとなっているが、「忙しいのも幸せ」と歓迎。自分の存在を示してチームに戻る意気込みだ。

「この代表で自分は右サイドバックが主になると思うんですれども、守備の求められるところやポジショニング、セットプレーの得点力も自分のセールスポイントなので出していきたい」。圧倒的な跳躍力を活かしたヘッドからのゴールは特に注目だ。

 この日は空中戦の機会がなかったものの、「養和の特長としてストロングポイントを伸ばすというのがあるんですけれども、自分のストロングポイントは空中戦、ヘディングだと思っている」という中高6年間で磨かれた武器を代表チームでも発揮すること。この日は個人、チームとしても連係面などで課題が出たと感じているだけに、その部分もコミュニケーションを重ねて改善する。

「自分はジェフをJ1へ昇格させて、若いうちから海外に挑戦したいと思っている。1年目とか関係なく活躍していきたい」。千葉で結果を残すことを何よりも重視。海外志向も持つDFは今年、千葉と代表チームでの活躍を将来への足がかりにする。

(取材・文 吉田太郎)

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