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パリ五輪を目指すために…実戦を望むGK鈴木彩艶「いまの自分は試合に飢えている」

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GK鈴木彩艶

 昨夏の東京五輪では、U-24日本代表の一員として参加。U-21日本代表候補のGK鈴木彩艶(浦和)はその経験を生かし、2024年のパリ五輪に向けて「引っ張っていく存在でなければいけない」と高い意識で臨む。

 19歳の鈴木はこれまで飛び級で17年U-17W杯や19年U-20W杯、そして21年東京五輪の日本代表メンバーに選出。浦和レッズでも、昨季のルヴァン杯でプロデビューを飾ると、J1デビューも果たした。そして今回、24年のパリ五輪世代として、U-21日本代表候補に名を連ねた。

 今回の招集メンバーでは、唯一の東京五輪経験者だ。その経験を生かし、オンライン取材で「パリに向けてスタートした上で、引っ張っていく存在でなければいけない」と語る。「A代表に入ってからパリ五輪を目指すという高い目標をもってやっている。最初の練習でしたけど、いい雰囲気でできていてよかった」と練習を振り返った。

 一方で「試合に出場できていないので、プレーの中で成長していると肌で感じることはない」とも語る。昨季は順調なプロデビューを果たし、ルヴァン杯ではニューヒーロー賞を受賞。だが、浦和での正守護神争いでは苦戦を味わった。今季の出場もまだなく、悔しい時間が続いている。

 だからこそ、今回の代表活動で成長を確かめたい。「キャンプに参加して、周りの選手とともにプレーしていく上で成長を感じることができたら。そういうところを実感しながらやっていきたい」と意欲を明かす。「どこの人が思うよりも、自分がチームで試合に出ることが一番大事っていうのは理解している。常日頃とにかくスタメンを奪うために練習をしていますし、その志を持ってこれからもやっていきたいです」。

 9日の練習試合を経て、U-21日本代表候補は海外組も含めて再編成。そして、今月23日からは初の海外遠征となるドバイカップU-23に挑む。「いまの自分は試合に飢えているので、とにかく試合に出たいです」。試合に出られない悔しさを味わった若き守護神は、この代表活動でさらなる成長を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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