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U-17W杯での敗戦、U-20W杯中止の無念…DF半田陸「悔しい思いは、国際大会でしか晴らせない」

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DF半田陸

 U-21日本代表候補のDF半田陸(山形)はオンライン取材で「パリ五輪に出たい気持ちがすごく強い」と語る。U-17W杯ではキャプテンとして出場も、決勝トーナメント1回戦で敗退。さらにU-20W杯はコロナ禍により中止となった。年代別代表の常連として戦ってきた20歳は、国際大会での雪辱に燃えている。

 モンテディオ山形の育成組織から2019年にトップ昇格を果たした半田。同年にはU-17日本代表としてU-17W杯に出場も、決勝トーナメント1回戦でメキシコに敗れた。さらに、本来なら21年に開催されていたU-20W杯はコロナ禍により中止が決定。「U-17W杯で悔しい思いをして、U-20もなくなってしまった。その悔しい思いは、国際大会でしか晴らせない」と率直な気持ちを語る。

「(U-20W杯が)なくなったと聞いたときはショックでしたけど、そこで終わりじゃない。影(山雅永)さんも冨樫(剛一)さんも言っていますけど、次につながっていくので。また今回みんなで目指せる場所があるので、そこに向かって全員でやっていきたい」。大岩剛監督のもとで、大舞台を目指す意気込みを語った。

 意識しているのは、大岩監督が強調する“A代表経由の五輪行き”。だが、半田は「A代表に入るためには自分のいまのレベルじゃダメ」と口にする。「J2で違いを見せられるようにならないとそこに入り込んではいけないし、もっと強度の高いところでできるように、僕自身はいま山形で頑張らないといけないと思います」。まずは山形のJ1昇格を目標に掲げている。

 山形では右サイドバックとして活躍を続ける。昨季は37試合出場で3得点6アシストをマーク。「去年一年、山形で試合をして、スペースを見つける力、スペースに走るタイミングはすごく良くなりましたし、スピードの変化もだいぶ付けられるようになった」。その上で「立ち位置でも色々工夫していきたいですし、戦うところは一番大事にしたい」と自身のテーマも述べた。

 まずは、今月23日から始まるドバイカップU-23のメンバー入りを目指す。「明日の最後の練習試合で、アピールを全力でしないといけないですし、海外遠征もとてもひさしぶり。強い国とやれるのはチームとしても個人としても楽しみです」。新たな国際舞台を目指し、鋭く目を光らせた。

(取材・文 石川祐介)
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