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パリ五輪世代屈指のドリブラーへ…“飛び級”18歳MF甲田英將が得点演出「ドリブルだけは絶対に負けられない」

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MF甲田英將(名古屋)

[3.9 練習試合 U-21日本代表候補 5-1 横浜FM]

 飛び級でU-21日本代表候補に選出された18歳MF甲田英將(名古屋)は、その存在感をプレーで見せつけた。4-2ー3-1の右ウイングで先発すると、チャンスを量産。2得点に絡み、チームの勝利に大きく貢献した。

 誰よりも持ち味を発揮してみせた。甲田は前半7分に右サイドをドリブルで前進し、DF半田陸(山形)にパス。その流れからFW藤尾翔太(徳島)の先制点が生まれた。さらに同21分、甲田のハイプレスからカウンターがスタート。MF山本理仁(東京V)につながったボールを、再び藤尾が決め、2-0と点差を広げた。

 前半41分には、甲田がスルーパスでMF鮎川峻(広島)のチーム3点目をお膳立て。自身の得点こそならなかったが、18歳のドリブラーが試合を動かしていた。

 試合後のオンライン取材で、甲田は「点を取れる場面が何回かあった中で決め切れなかった部分は悔しい」と試合を振り返りつつ、「自分の得意なところを思い切り出せたのはよかった。いつもだったらシュートを打っていた。相手と味方の動きを見ながらパスできてよかった」と手応えも語った。

 今後のU-21日本代表定着のためにも、今季からトップ昇格となった名古屋での活躍を誓う。同年代の躍進を例に出しつつ、「(松木)玖生(FC東京)だったり、中野伸哉(鳥栖)はしっかりレギュラーを張っている。自分は途中出場では出れているんですけど、スタメンで出られるかどうかは大きな違いになる。しっかりアピールしないとさらに上に行くことができない」と高い意識を覗かせた。

 2列目の右サイドは、A代表で堂安律や久保建英、そして伊東純也、クラブでも相馬勇紀やマテウスなどトップレベルが待ち構える。「自分の武器はドリブルというところで、そこで負けたらポジションを失う。そこだけは絶対に負けられないというところを持っているので、常にチャレンジする心を持ってプレーしています」。まずは自クラブで存在意義を証明する。「すごい選手のプレーを真似しながら吸収して、さらにレベルアップしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)
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