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日本代表GK谷晃生が感じるチームからの“メッセージ”「より良いものにしていかないといけない」

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日本代表GK谷晃生

 試合に出る準備を常にしているのは当然だ。そして、置かれている立場で日本代表GK谷晃生(湘南)は自身を磨き上げようとしている。

 昨夏の東京五輪で正GKを務めた谷。五輪後の9月には、カタールW杯アジア最終予選に臨む日本代表に選ばれ、A代表初選出を果たした。その後も継続してA代表に名を連ねて常連メンバーの一人となったが、GKで試合に出場できるのは一人のみ。そして、その立場はGK権田修一のものとなっている。

 試合に出場するシチュエーションは限られているのかもしれない。しかし、いつ声がかかってもいいように、常に試合に出る準備は万端だ。そして、「一試合一試合緊張感のある試合。どういうコンディションでも、どういう状態でも結果が求められる」というW杯最終予選での経験を、自身の成長につなげようとしている。

「最終予選を間近で見て、肌で感じられているのは、自分にとって大きな経験。ピッチに立ったときに『それができるか』を常に自分に言い聞かせているし、チームに戻ってからもトレーニングからやれている部分でもあるので、自分にとってはすごく良い経験になっている」

 今回招集されたGK陣は39歳の川島永嗣、33歳の権田、30歳のシュミット・ダニエルと経験豊富な選手たちで、谷は昨年11月に21歳を迎えたばかり。最年少GKという立場だからこそ感じる、チームからの“メッセージ”もあるようだ。

「年齢も含めると、目で見て、肌で感じ、それをどう生かしていくか、それをどれだけ自分のものにできるか。そういう経験の場を与えてもらっているのは、メッセージだと思っているので、自分の中でより良いものにしていかないといけない」

 24日にはW杯出場が懸かった大一番、オーストラリア戦を迎える。まずはチームがW杯出場権を勝ち取るため、自身が置かれている立場でやるべきことに全力で取り組んでいく。

(取材・文 折戸岳彦)
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