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前節出場停止で疲れなし! 中山雄太が左SBスタメン奪取へ「心身ともにいい準備ができた」

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DF中山雄太(ズウォレ)

 日本代表で存在感を高めているDF中山雄太(ズウォレ)が22日、報道陣のオンライン取材に対応し、カタールW杯出場権をかけて戦う最終予選オーストラリア戦に向け、あらためてレギュラー奪取への思いを語った。「今までの活動でもお話させていただいた通り、スタメンを狙っていくのは大前提」「スタメンを狙う強い気持ちを持っていくのは変わらない」。幼少期から夢見てきたW杯への道筋を自らの手で切り拓くつもりだ。

 21日夜に長距離移動を経てオーストラリア・シドニー入りし、22日朝のオンライン取材に対応。報道陣から現在のコンディションを問われ、「体調はバッチリ。心身ともにいい準備をして代表に合流できた」と笑顔で言い切った。

 その要因の一つは過密日程からの解放だ。19日に行われたエールディビジ前節トゥエンテ戦は累積警告による出場停止。「もちろん自チームにいる限りは試合に出られなくても自チームを第一に考えている」と述べつつも、「代表を考える時間ができた感覚があった。オーストラリアについて考える時間、個人的に考える時間があり、それが心身ともにいい準備につながった」と手応えを語った。

 それどころか「気持ちが昂っているとまではいかないけど、いまは楽しみな気持ち。その気持ちが強いからだと思うけど、それが身体にいい影響を与えている。疲労感は全くないし、移動疲れも全くない」と充実した表情。21日夜の合流でトレーニングに参加できなかったこともあり、「個人的に早くサッカーがしたい。早く練習したい」と目を輝かせていた。

 そうして迎える24日のオーストラリア戦は、勝てばW杯出場決定、負ければ出場圏外の3位転落という“一大決戦”。「僕らがホームでやったオーストラリアとは別物のチームというくらいの印象。ホームの利を生かして、彼ら自身も勝つしかない状況で、別のチームで僕らに向かってくると思う」といい、2-1で勝利した昨年10月の対戦以上の警戒をしている。

 そこで中山が強調するのは「準備が全て」という点だ。

「自分たちが良くてもさらにそれを上回ってくることも起きるかもしれないので、いろんな可能性も含めて準備していきたい。僕らも活動に来られなかった選手がいるけど、オーストラリアも怪我人やコロナの情報が入っているので、イレギュラーもあるかもしれない。全ての可能性を考えて、最善の準備をしたい」。

 そう意気込みを語った中山は自身が出場した際のイメージを展望。「自分の役割として特長であるビルドアップや、自分自身の課題である攻撃参加も意識してきた。また守備の安定感もチームにもたらさないといけない。誰と組んでも自分の周りのサポートをしつつ、自分の力を最大限発揮して勝利に貢献できれば」。ミッションは勝ち点3。そのために全てを出し切る構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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