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前回“大一番”は負傷で不参加…吉田麻也「そういう年齢になってきたのは認めざるを得ない」

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日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)

 日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)がカタールW杯出場権がかかるオーストラリア戦前日の23日、報道陣の囲み取材に応じ、「オーストラリアに勝ってW杯を決めること。また前回招集されていないのでそのぶんまで貢献したい」と意気込みを語った。

 前回1〜2月の活動は負傷のため不参加となり、昨年11月以来の代表活動。負傷後、吉田は自身のSNSに「負けることよりも、怪我をすることの方が嫌なんです。代表にもクラブにも貢献できないなんて、狂気の沙汰としか言いようがありません」「このタイミングで怪我してしまった自分に殺意すら覚えましたが、やれる事に全力を注ぎより強くなって1日も早くピッチに戻れるようにします」と投稿し、強い言葉で悔いを述べていた。

 それでも日本代表は中国、サウジアラビアに2連勝。その戦いぶりを「2試合とも日本でやれたのはあると思うけど、コンディションがいいなと思った。2試合目の大一番のサウジアラビア戦はコンディションが良さそうだったし、おのおのいい準備をして試合に臨めていた。絶対に勝つという気持ちが非常に表れていた」と評した主将は、次のように前回のシリーズでの心境を振り返った。

「やっぱり代表活動を逃すのは非常に悔しい。若い時から先輩方からも言われてきたけど、代表前後で怪我をするのはダメだと重々思ってプレーしていたが、思いがけず怪我をしてしまった。(33歳という)年齢的にもそういう年齢になってきたのは認めざるを得ない。怪我の頻度を減らさないといけない。長谷部さんも31、32くらいの時に膝の怪我を繰り返して、佑都も30代前半に肉離れを繰り返している時期があった。僕が自分自身の体はタフだなと思っているけど、過大評価せずにもっともっとケアを突き詰めてやらないといけないと思った」

「それでも常々言っているようにピンチはチャンスであり、僕も冨安もいなかった中、前回のシリーズは確実に緊張感が増したんじゃないかと思う。話を聞いたり、Team Cam(日本代表公式Youtubeチャンネル)を見たりの情報でしかわからないけど、緊張感がすごくあったと感じた。チャンスが来た選手が期待に応えるパフォーマンスをして結果を出したのはチームが盛り上がるし、選手の能力もすごく伸びる。非常に良かった。そういう意味で1月を2連勝で乗り切ったのは本当に良かった」

 そうして迎える大一番のオーストラリア戦。4か月ぶりの代表活動となる吉田は「自チームの監督も変わっているし、新しいやり方をやっているので、もう一度代表のやり方を頭を擦り合わせて、代表モードに切り替えないといけない。練習をきちんとできるのは今日しかないので、今日しっかり確認して明日に備えないといけない」と自身のテーマを掲げた上で、4試合連続で続いているクリーンシート継続に意欲を示した。

「0-0のまま試合が進めばプレッシャーを感じるのは相手。うまく賢く戦わないといけない。大切なのは先に失点しないこと。ゼロで抑えることが大事だし、早い時間に失点して自分たちを苦しい立場に追い込まないようにしないといけない」。自身3大会連続のW杯へ。「この予選を通して圧倒した試合はひとつもなく、ギリギリの戦いをしている中、オーストラリアとは僅差の戦いになる。今までもそうだったし、今回もそうなると予想している。引き分けでもOKとか、次のベトナムに勝てばいいという気持ちで試合に臨まないことが一番大事」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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