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代表初ゴールが日本をW杯に導く!デビュー2戦目で衝撃2発の三笘薫「今日勝って決めたかった」

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後半44分、先制点を決めるMF三笘薫

[3.24 W杯最終予選 日本2-0オーストラリア シドニー]

 日本をW杯に導くヒーローになった。日本代表MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)は0-0の後半39分からの途中出場で代表初得点を含む圧巻の2ゴール。引き分けでもOKの展開から劇的勝利につなげたシンデレラボーイは「今日勝って(W杯出場を)決めたかったし、スタメンの選手があれだけ揺さぶってくれて、雨の中、(相手が)疲労しているところもあって、うまくスペースを突けた」とチームメイトに感謝した。

「山根選手が素晴らしいところにクロスしてくれた」と感謝した後半44分の1点目は、DF山根視来がMF守田英正とのワンツーからマイナスに折り返し、三笘が右足でゴール左に流し込んだ。“川崎Fホットライン”から生まれたゴールに「右サイドで時間を作りながら崩してくれて、駆け引きというか、マイナスのところにスペースがあったのでうまくそこに走り込めた」と胸を張る。

 シュートは「少しダフり気味だった」とミートはし切れなかったが、「でもコースは見えていた。もっと強く当てたかったけど、相手もいたので、コースに流し込むことだけを意識した」と振り返った。

 圧巻は後半アディショナルタイムの2点目。左サイドでボールを受けると、「ドリブルのフィーリングは良かったし、キープしてもいいところだったけど、逆にああいうところで相手が心理的に油断するところもある」とドリブルで相手をかわしてPA内に進入。そのままシュートフェイントから右足を振り抜き、GKの手を弾いてゴールネットを揺らした。

 昨年11月16日のオマーン戦(○1-0)に後半開始から途中出場し、A代表デビューを果たした三笘は後半36分にMF伊東純也の決勝点をアシスト。鮮烈デビューから約4か月。デビュー2戦目で初ゴールを含む2得点をマークし、一夜にしてヒーローになった。

 それでも三笘は表情を緩めない。「まだ僕自身、日本代表に定着していない。これからの1試合1試合、練習一つひとつで成長していかないと厳しいと思うし、またこれから始まる競争に勝っていきたい」。カタールW杯まで残り8か月。三笘のさらなる成長が日本代表にとっても大きな力になるのは間違いない。

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