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U-21日本代表の勝利決定づけるスーパーボレー弾、宙を舞った山本理仁「たまたま綺麗にミートした」

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MF山本理仁(東京V)

[3.26 ドバイ杯U-23第2戦 U-21日本 2-0 U-23カタール ドバイ]

 勝利を決定づけるスーパーゴールとなった。U-21日本代表MF山本理仁(東京V)は、1-0で迎えた終盤にジャンピングボレーで追加点。「たまたまああいう形で」と謙遜しつつ「アシストやゴールでアピールしたいと思っていたので、素直にうれしい」と喜びを語った。

 23日の第1戦・U-23クロアチア代表戦、そして今節の第2戦・U-23カタール代表戦でもベンチスタート。コンディションを整えつつ出番を待つと、後半19分に出場機会が到来する。ボランチとして攻守のバランスを取りながら、虎視眈々とゴールを狙う。そして後半41分にその場面がやってきた。

 日本は左CKをFW鈴木唯人(清水)が蹴り込むが、敵陣PA内で跳ね返されてしまう。ワンバウンドしながらPA外に向かうボールに対し、山本が宙に舞いながら左足ボレー。芯を捉えたボールは一瞬でゴールに突き刺さった。

 終盤に決めた価値ある追加点で、日本は2-0の勝利。連勝を果たし、他会場の結果で決勝進出が決まった。

 体を投げ出しながら放った“ダイビングボレー”。試合後のオンライン取材で、山本は「カウンターのリスクがあったので、とりあえずシュートで終わろうと思っていた」とシュートに向かった経緯を振り返る。「たまたまああいう形で綺麗にミートして、ゴールに入ってくれたという感じです」と笑顔で語った。

 突出したゲームコントロール力で、世代別代表は常連。東京Vでも主力として活躍を続け、開幕5試合で全試合フル出場だ。J2第4節・ザスパクサツ群馬戦では決勝ゴールも。自らドリブルで敵陣に入り込み、シュートを決め切っていた。カタール戦での得点も「自分が出たらアシストだったり、ゴールであったりでアピールしたい」。今季は個人の結果にもこだわりを見せている。

 得点を決めたことはメンタル面にも「乗ってくる感覚はあります」と好影響を見せる。「こないだヴェルディで久しぶりのゴールをとって、今回も取って、ゴールを取る嬉しさを感じますし、それは自信にもつながりますね」と好調の様子を垣間見せた。

 U-21日本代表は29日に順位決定戦へ。オンライン取材の段階では正式決定ではなかったが、その後に決勝進出が決まった。対戦相手は6月にウズベキスタンで開催されるAFC U23アジア杯でも対戦するサウジアラビア。絶好の腕試しに、山本も「ドバイカップで3連勝して終わるっていうのが第一。チームプレーをしつつ、自分の持ち味を出せればと思っています」と闘志を燃やしている。

(取材・文 石川祐介)
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