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“表に立ちたくないタイプ”西尾隆矢がパリ五輪代表で不動の地位を「もっと頼りになる存在に」

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オンライン取材に応じたDF西尾隆矢(C大阪)

 守備は俺に任せておけとばかりに醸し出る“どっしり感”が、チームに安心感を与える。「性格的に表に立ちたくないタイプで、点取るよりも、後ろで構えている方が小さい頃から好きだった。人より目立ちたいという意識がないからこそ、どっしりと見えているんだと思います」。周囲の高評価に戸惑いながらも、U-21日本代表DF西尾隆矢(C大阪)は「もっともっと頼りになる存在になれればいい」と目線を上に向けた。

 20年よりセレッソ大阪でトップ昇格した西尾は、翌21シーズンに開幕戦でJ1デビューを果たすと、31試合に出場するなどして一気にブレイク。西尾自身も昨年、J1で試合に出続けたことで成長した実感があると頷く。そして「足りないところが明確に出てきたと思っている。現状にとどまらず、もっと上をみて、A代表に入る目標もあるので、まだまだ成長したい」と意欲的だ。

 年始には国内組のみで構成された日本代表候補メンバーに初招集。予定されていたキリンチャレンジ杯のウズベキスタン戦は残念ながら幻となったが、日本トップレベルの集団による合宿を経験したことで、大きな刺激を受けたと振り返る。「もちろん目標はA代表。(この世代の)先陣を切って関わっていければ、周りにもいい刺激になると思います」。

 久々の国際大会であるドバイカップを戦うU-21日本代表だが、ここまで2連勝。29日は優勝をかけてサウジアラビアと対戦することになる。そのサウジアラビアは6月にウズベキスタンで行うAFC U23アジア杯でも対戦が決まっている相手ということもあり、西尾も「この時期に対戦できるのはいいこと。決勝戦という形で試合をするので、結果にこだわりたい。サウジアラビアといういいチームが相手なので、勝てば自信に繋がると思います」と気を引き締めた。
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