beacon

連続無失点途絶え「責任感じる」39歳川島が約9か月ぶりの代表戦出場

このエントリーをはてなブックマークに追加

約9か月ぶりの代表戦出場となったGK川島永嗣

[3.29 W杯アジア最終予選 日本1-1ベトナム 埼玉]

 約9か月ぶりの代表戦出場はほろ苦い結果に終わった。24日のオーストラリア戦(○2-0)で7大会連続のW杯出場を決めた日本代表の最終予選最終戦は最下位ベトナムとホームで1-1ドロー。GK川島永嗣(ストラスブール)は「ここまで連勝が続いていたので、後ろとしてはしっかり無失点でいきたかったし、勝ってホームで喜んで終わりたい気持ちが大きかった」と悔しさをにじませた。

 オーストラリア戦からスタメン9人を入れ替える中、昨年6月15日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○5-1)以来、約9か月ぶりの出場となった川島は「メンバーが替わった中で自分がどう後ろから支えていけるかが今日の役割だった。うまくいかない時間帯でチームを支え切れなかった。前がなかなか点を取れないときは後ろが耐えないといけない。そういうところは常にキーパーとして責任を感じる」と厳しい表情で話した。

 前半19分のベトナムの左CK。MFグエン・コン・フォンのキックからDFグエン・タイン・ビンをファーサイドでフリーにしてしまった。「いいボールが入ってきたし、マークのところもハッキリ付けてなかった。セットプレーに気を付けようと話していたけど、ああいう形で失点してしまったのは残念」。最終予選5試合連続完封勝利中だった森保ジャパンにとって、昨年10月12日のオーストラリア戦(○2-1)以来の失点。川島は「メンバーが替わった中でそういうところのズレは少なからずあるかなと自分自身、予測していたけど、そこに対応できなかった」と反省した。

 川島自身、所属するストラスブールでは今季リーグ戦1試合、カップ戦1試合に出場したのみ。この日が1月9日のメス戦(○2-0)以来となる公式戦のピッチだった。約8か月後に迫ったW杯本大会に向け、「ここからが本当の意味での戦いだと思う。(代表)チームで活動する時間は限られているし、どれだけ個人個人がチームに戻って競争に勝っていけるか。自分自身もチームに戻って、しっかりポジションを奪えるようにやっていきたい」と誓う。

 4大会連続のW杯出場を目指す39歳のベテランは「(W杯本大会で)勝ち上がっていくにはキーパーの力がチームにとって重要だと思うし、チームが厳しいときにどれだけ後ろで支えられるかが大きくなる」と力説。「(ピンチで)やられてもしょうがないと言うのは簡単で、そういうシーンでどれだけ役割を果たせるか。その可能性を上げられるようにしていきたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
●2022W杯カタール大会特集ページ

TOP