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U-21日本代表候補は痛恨2失点で敗戦…全日本大学選抜が倍井謙&落合陸の2発で完封達成

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U-21日本代表候補は全日本大学選抜に敗戦

[5.11 練習試合 U-21日本代表候補 0-2 全日本大学選抜]

 2024年のパリ五輪を目指すU-21日本代表候補は11日、合宿最終日に全日本大学選抜との試合を行い、0-2で敗戦。全日本大学選抜のMF倍井謙(関西学院大3年)とMF落合陸(東京国際大4年)がそれぞれ得点を決めた。U-21日本代表は6月、AFC U23アジアカップに参戦する。

 合宿最終日に組まれた練習試合で、U-21日本代表候補は4-3-3の布陣を敷く。GKは鈴木彩艶(浦和)、4バックは左からバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、DF西尾隆矢(C大阪)、DF鈴木海音(栃木)、DF成瀬竣平(岡山)が並ぶ。アンカーはMF櫻井辰徳(徳島)で、左インサイドハーフはMF松木玖生(FC東京)、右インサイドハーフはFW染野唯月(鹿島)。前線3枚は左からMF宮城天(川崎F)、FW中島大嘉(札幌)、MF佐藤恵允(明治大)が入った。

 全日本大学選抜は4-4-2の布陣。GKが飯田雅浩(国士舘大4年)、4バックは左からDF三浦颯太(日本体育大4年)、DF中野就斗(桐蔭横浜大4年)、DF山崎大地(順天堂大4年)、DF関根大輝(拓殖大2年)が並ぶ。ボランチ2枚はMF小酒井新大(中京大3年)とMF熊澤和希(流通経済大4年)。左サイドがMF泉柊椰(びわこ成蹊スポーツ大4年)、右サイドはMFオナイウ情滋(新潟医療福祉大4年)が起用され、2トップはFW木村勇大(関西学院大4年)とFW山田新(桐蔭横浜大4年)になった。

 試合は35分×2本。U-21日本代表候補は前半5分、染野からパスを受けた宮城が右足シュート。しかしゴール左外に外れる。その1分後には再び宮城が仕掛ける。左サイドからカットインして右足シュートを放つと、GK飯田に阻まれる。こぼれ球を佐藤がゴール前から狙うが、それも大きく外れた。

 前半8分には松木が鋭いボール奪取。右サイドの佐藤につなげるも、その後はシュートまで持ち込めない。逆に全日本大学選抜は木村のスルーパスに反応した山田が相手守備陣の裏を抜ける。だが、GK鈴木の飛び出しに遭った。

 前半途中から全日本大学選抜は、山田に代えてMF藤井海和(流通経済大2年)を投入。藤井はボランチの位置に移動し、代わりに熊澤が2トップの一角に入った。U-21日本代表候補も前半23分にGK鈴木からGK佐々木雅士(柏)に代わっている。

 U-21日本代表候補は前半27分、右サイドの成瀬が前線に縦パス。途中で中島がワンタッチでそらし、前線の佐藤から松木を経由し、宮城がシュートを放つ。しかし、山崎のブロックに遭った。

 前半はスコアレスで終了。U-21日本代表候補は後半からGK佐々木以外の10人を交代。4バックは左からDF畑大雅(湘南)、DF岡哲平(明治大)、DF馬場晴也(東京V)、DF半田陸(山形)。アンカーはMF成岡輝瑠(清水)、左インサイドハーフはMF三戸舜介(新潟)、右インサイドハーフはMF鵜木郁哉(柏)が入る。前線3枚は左からMF柴山昌也(大宮)、FW小堀空(栃木)、MF山田楓喜(京都)が起用された。

 全日本大学選抜は全員変更。GKは近藤壱成(法政大4年)、4バックは左からDF相澤佑哉(駒澤大4年)、DF高木践(阪南大3年)、DF速水修平(常葉大4年)、DF奥田勇斗(桃山学院大3年)。ボランチ2枚はMF井堀二昭(東海学園大3年)とMF植村洋斗(早稲田大3年)。左サイドはMF齊藤聖七(流通経済大4年)、右サイドは倍井が左右を入れ替わりながらプレー。2トップはFW太田龍之介(明治大3年)と落合になった。

 時間が進むにつれ、全日本大学選抜が攻め立てる。後半15分、落合から前線にスルーパス。奥田がPA右に入り込み、右足シュートも、ボールはポストに当たってファーサイドへ。すると走り込んだ倍井が押し込み、相手選手に当たりながらゴール。U-21日本代表が先制点を奪われた。

 U-21日本代表候補は失点直後に佐々木が下がり、GK野澤大志ブランドン(岩手)が入る。後半10分には馬場に代えてDF木村誠二(山形)が投入された。

 流れを変えたいU-21日本代表候補だが、後半23分に2失点目。全日本大学選抜のロングフィードに野澤が飛び出してヘディングで対応し、上がったボールに再び野澤が詰める。しかし、クリアし損なったボールを落合に蹴られ、無人のゴールへ。0-2と点差を広げられた。

 全日本大学選抜は後半25分、齊藤が鋭いミドルシュートを放つ。絶妙なコースもGK野澤のジャンピングセーブに阻まれ、ダメ押しの3点目とはならない。

 一方、U-21日本代表候補はなかなか敵陣に進入できない。後半30分には三戸が右サイドからカットインして左足シュートもGK近藤の正面に収まる。後半終了間際には、左サイドの畑からPA左へのパスを鵜木がトラップからシュート。しかし、絶好機はゴール枠外に外れた。

 試合はそのまま終了し、全日本大学選抜が2-0で勝利。U-21日本代表候補はFW細谷真大(柏)以外の24名が出場。しかし2失点だけでなく、得点を挙げることができずに終わった。

(取材・文 石川祐介)
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