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“海外組”チェイス・アンリ、U-21日本代表としてU23アジア杯へ「経験を無駄にしないように頑張りたい」

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DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)

 今春にブンデスリーガ1部のシュツットガルトに加入したDFチェイス・アンリは、U-21日本代表メンバーとしてAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022へ。出発前の29日には、代表チームでトレーニングを行った。「こういう経験を無駄にしないように頑張りたい」と意気込みを語る。

 尚志高を卒業後、A代表を含めたさまざまなカテゴリーの代表や選抜チームで切磋琢磨したアンリ。そのかたわら、海外クラブへの加入の道も模索し続け、4月7日にはシュツットガルト入りが正式決定。7月1日からの契約で、最初はシュツットガルトU-21でプレーをすることになった。

 パリ五輪を目指すU-21日本代表には3月にも招集されており、ドバイカップU-23に参戦。初戦、第2戦はベンチを温めるに終わっていたが、優勝が懸かった最終戦でフル出場。U-23サウジアラビア代表を相手に完封を果たし、1-0で勝利。大会中に18歳の誕生日を迎えたアンリは、優勝決定に貢献してみせた。

 それ以降、実戦からは遠ざかっていたが、U23アジア杯で再び躍動を目指す。アンリは「ひさしぶりに試合ができる。上手い人とプレーができて自分も成長する場。こういう経験を無駄にしないように頑張りたい」と意気込んだ。

 ヨーロッパの空気を浴びた1か月で変化はあったという。「この1か月間で練習を始めて、成長したと感じている。1か月しかいなかったんですけど、いろいろ学べてよかった。ボールタッチだったり、判断の早さだったり。そういうところは変わったと思います」。判断早くワンタッチプレーを上達させ、ビルドアップにもっと絡みたい意欲を見せる。

 3月のドバイ杯では、年上の選手たちから多くのことを学んだ。その一人であるDF西尾隆矢(C大阪)は、負傷のため今大会は不参加となった。「来れなくなって残念。いろんな質問をしたかった。西尾選手の分まで頑張りたい」。守備の要の不在を埋めるべく、アンリは大舞台での活躍を誓う。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2022特集ページ

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