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初招集23歳DF伊藤洋輝、カタールW杯で「絶対にピッチに立ちたい」

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DF伊藤洋輝(シュツットガルト)

 日本代表に初招集されたDF伊藤洋輝(シュツットガルト)が合宿初日の30日、報道陣のオンライン取材に応じた。ドイツ・ブンデスリーガでのパフォーマンスが評価され、カタールW杯を半年後に控えた中での大抜擢。「W杯は小さい頃から目指していた舞台。前回大会はU-19のサポートメンバーでロシアに行かせてもらったけど、その次の大会にメンバー選考という形で食い込むことができたチャンスをもらえたことに感謝している」と心境を語った。

 ブンデスリーガ移籍初年度の今季はCBを中心に29試合に出場。ボランチでプレーしていた育成年代から持ち味としてきた左足のキックや攻撃の組み立てに加え、屈強な相手が並ぶ相手にも後れを取らないディフェンス面での力強さを身に付け、劇的な1部残留を果たしたチームを支えた。

「最初は運もあって出場機会を掴んだ形になったけど、左足での組み立て、パスとフィードは自信を持って行ったし、それが通用した部分は感じた。あとフィジカルの部分はスピード、体の強さ、ゲーム展開の速さ、それに関しては日本との差がかなりある。慣れもあるけど、それに適応できたことは成長を感じている」

 昨年夏の東京五輪は落選も、ドイツでのパフォーマンスでA代表に上り詰めた。「(東京五輪では)個人的にはそこまで結果も出ていなかったし、メンバーから漏れるのは当然だと思う。それからドイツに行って成長したと思うし、ドイツに行って身につけたもの、成長したものを代表チームのために見せられたら」。日本代表でもブンデスリーガと同様、これまでのサッカー人生で磨き上げてきた長所と、ドイツで成長した部分を発揮していく構えだ。

「左足でボールを持った時の組み立て、ゴールに直結した時のパスはドイツでも求められていたので、(代表でも)勝利のために特長を活かしたい」。そう意気込む伊藤は「球際、フィジカルは全体的に伸びたと思うし、後ろのポジションでのスピード勝負はより自信がついたところでもある。ストロングポイントとして持っておきたい」と自信を示した。

 2018年のロシアW杯ではU-19日本代表の一員として現地に一時帯同。「現地で実際に見て、スタジアムに足を運んで、大会規模の大きさは特別なものを感じたので、絶対にピッチに立ちたい」と夢舞台への憧れを強めた。また19年にはU-20W杯で世界舞台のピッチを経験。準々決勝で韓国に敗れて大会に幕を閉じ、「そこの悔しさは残っている」という苦い思い出となった。

 もっとも、伊藤は「ただU-20のW杯とA代表のW杯は大会の大きさも全然違う」と言葉を続けた。23歳で迎えた初のA代表。「僕にはもうアンダーの大会はないので、とにかくA代表に長く選ばれ続けたい。まずはカタールW杯のメンバー入りを目指していきたい」。まずは6月シリーズでのアピールへ。「それぞれ特長のある選手が揃っているし、経験もある選手がいっぱいいる。まだまだ僕は未熟なので周りの選手からいろんなものを吸収してやっていきたい」と謙虚に意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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