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「正直に言ったらめちゃくちゃ出たい」カタールW杯へ…帰ってきた“エース候補”FW古橋亨梧「目に見える結果が大事」

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代表復帰のFW古橋亨梧(セルティック)

 スコティッシュ・プレミアシップで年間ベストイレブンに選ばれたFW古橋亨梧(セルティック)が昨年11月以来となる待望の日本代表復帰を果たした。今回の6月シリーズはA代表のエースを担ってきたFW大迫勇也(神戸)が不在。半年後に迫るカタールW杯を見据えたエース候補は「正直に言ったらめちゃくちゃ出たい。(今回の代表活動に)行くことが決まったし、そのチャンスが僕にはある。めちゃくちゃ行きたいし、プレーしたい」と笑顔で語った。

 古橋は昨年夏、神戸からスコットランドの名門セルティックに加入。初先発の第2節ダンディー戦でさっそくハットトリックを記録すると、UEFAヨーロッパリーグ予選で本戦出場を決める活躍を見せるなど、序盤戦のチームの主役となった。その後、昨年9月のカタールW杯アジア最終予選中国戦で右膝を負傷し、約3週間にわたって戦線を離脱。それでも復帰後も好パフォーマンスを継続し、昨年12月のリーグカップ決勝では2ゴールを挙げ、タイトル獲得に大きく貢献した。

 もっともその頃から右ハムストリングの負傷が続き、プロ生活で初となる長期離脱を経験。復帰してもすぐに再発し、2022年に入ってからは3か月半にわたってプレーできない状態に陥ったた。しかし、いまでは「時間はかかったけどしっかり治すことができ、完治しているので何も心配していない」と古橋。その言葉どおり、復帰後のセカンドステージ5試合では5試合4ゴールの固め取りを果たし、セルティックを2シーズンぶりのリーグ優勝に導いていた。

 終わってみれば、リーグ戦20試合の出場ながらも得点ランキング2位の12ゴール。公式戦合計では33試合20ゴールと、海外挑戦初年度であるというのを差し引いても圧巻の個人記録を残した。30日、A代表合宿初日のオンライン取材に応じた古橋は「厳しい1年でもあり、楽しい1年でもあり、長いようであっという間に終わった」と充実した表情でシーズンを振り返った。

 もっともそんな古橋だが、「充実していたのは充実していたけど、まだまだ課題はあると思っている。まだまだ成長していかないといけない」と満足した様子は見せない。その課題というのはスコットランドで猛威をふるった「フィニッシュのところ」。さらなるゴール量産に向けて「たくさんの人に支えられてゴールを決められているけど、外しているシーンも多い。全部を決められるわけではないけど、外す回数を減らしていきたい」と力を込めた。

 A代表のピッチでも、そうしたゴールへの姿勢を見せ続けるつもりだ。今回の4試合は大迫がコンディション不良で招集外のため、カタールW杯本大会に向けて新たな攻撃の枠組みを構築する必要性に迫られている。一方、古橋にとっては主力定着の大チャンス。「まずはこうやって呼んでもらえたことに感謝しているし、だからこそ結果で恩返しできたら」と白い歯を見せた古橋は「チームとしてはいい相手と戦えるので、まずは自分たちがどういうサッカーをしたいのかをみんなで話し合って表現したい。個人としては目に見える結果が大事。何分出るか分からないけど、出たらチームが勝つためにゴールを決めたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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