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“逆境”乗り越え代表復帰…堂安律「感謝している。落選したことで今の自分がある」

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MF堂安律(PSV)

 今年3月の活動で招集メンバーを外れていたMF堂安律(PSV)が31日、日本代表復帰後初めて報道陣のオンライン取材に応じた。「もちろん悔しかった」と当時の心境を明かしつつも、いまでは「感謝している」と前向きに受け止め、「落選したことでいまの自分がある」と力強く語った。

 堂安は今年3月に行われたカタールW杯最終予選のオーストラリア戦、ベトナム戦で招集外。森保ジャパンの発足当初はレギュラーを担い、背番号10を任された昨夏の東京五輪でも出場機会を重ねたが、A代表ではW杯出場決定の瞬間に立ち会うことができなかった。またメンバー落選後には「逆境大好き人間頑張りまーす!あ、怪我してません!!」と自身のSNSに投稿。ピッチ外の振る舞いで物議を醸していた。

 それでも堂安は言葉どおり、ピッチ上のパフォーマンスで逆境を乗り越えてきた。代表落選直後の第27節シッタート戦でさっそく今季6ゴール目を記録すると、4月17日の国内杯決勝アヤックス戦では途中出場ながら多くの決定機を演出。10年ぶりのKNVBカップ優勝に導いた。そうした活躍が結果が評価され、終盤戦4試合では連続先発。2ゴールを挙げて公式戦の得点を二桁に乗せた。

 そうして迎える5か月ぶりの代表活動。カタールW杯があと半年後に迫る中、当落戦場の選手にとって残されたアピールの機会はそう多くない。それでも堂安は「サバイバルという意識はしていない。ただW杯前最後のテストとなる試合だとは思っている」と冷静。「人のことを考えすぎると調子良くなくなるので、人のことに囚われすぎず自分のことに集中したい」と自らに矢印を向けた。

 W杯のグループリーグではドイツ、スペインと対戦。ビーレフェルト時代には現ドイツ代表のハンジ・フリック監督率いるバイエルンからゴールを決め、東京五輪世代でスペインと2度対戦した堂安の経験はプラスに働きそうだ。「ワールドカップは小さい頃からの夢。まだ未経験の場所で、どんな舞台か想像つかないけど、一日一日頑張ってそこにたどり着けたら」。6月シリーズからその道を切り拓く。

(取材・文 竹内達也)
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