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「1トップは器用さが求められる」上田綺世が語る1トップと2トップの違い

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前日31日の練習から合流したFW上田綺世

 合宿初日はリカバリーのため室内練習にとどめた日本代表FW上田綺世(鹿島)だが、札幌入りした前日31日の全体練習から合流し、「Jリーグも連戦が続いて、代表も連戦になるので、良い準備をしたい」と意気込みを語った。

 FW大迫勇也が招集外となった6月の4連戦。1トップ候補には上田のほかにもFW古橋亨梧、FW浅野拓磨らが顔を並べるが、上田自身はW杯本大会に向けたサバイバルよりも自分自身のことに集中している。「求められていることは同じだと思うし、自分が体現できる特徴を出せればいいのかなと思う。自分が良いパフォーマンスを出せないと、サバイバル関係なく評価されない。自分の出せるものを出し切りたいと思っている」と力を込めた。

 2日のパラグアイ戦(札幌ド)を皮切りに6日のブラジル戦(国立)、10日のガーナ戦(ノエスタ)、14日にはパナスタでチリまたはチュニジアと対戦する。アジア予選とは異なり、相手にボールを持たれる展開が増えることも予想されるが、「(相手に)持たれれば持たれるほど、クロスボールとか背後への動き出しの機会はそんなになくなる。起点になるとか、ポストプレーが求められるのかなと思うけど、それを利用しながらうまく一発を狙いたい」とイメージを膨らませる。

「1トップなので、起点になることもそうだし、競り合いも、背後に抜けることも大事。ベストな判断ができればと思う」。今季のJ1リーグでは早くも2桁得点に乗せ、通算10ゴールで得点ランキングトップに立っている。

「今年で4年目になるし、キャリアを踏んできて慣れというのもあるし、自分の戦い方が見えてきているのもある。チームのフォーメーションも変わって、いろいろ加味した結果だと思う。自分の成長もあるし、チームメイトにも生かされている」

 鹿島ではFW鈴木優磨と2トップを組むことが多いが、日本代表では1トップを務めることになる。「1トップは器用さが求められる。2トップだったらうまく分担したり、もう一人の選手の能力に依存する部分もある。(鹿島では)鈴木優磨くんが器用な立ち回りをしてくれているので、僕は雑にゴールを狙いに行けるというか、そこに専念できている部分もある」。

 そう1トップと2トップの違いについて言及した上田は「1トップだったらスペースや味方のポジショニングを見ながらになるので、ゴールに直結したプレーを狙っていくという意味では、器用に両立するのは難しい部分もある」と1トップの難しさを認めながらも、「そこは自分の特徴が含まれていると思うし、ポストプレーをしながら、逆にそれを自分で布石にして、スペースを作って背後に出ていくという二面性を生かせたらいいのかなと思う」と適応に自信を見せた。

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