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別メニュー調整でブラジル戦に照準合わせる守田英正「その3枚で行くなら正直引きたくない」

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別メニュー調整中のMF守田英正(サンタクララ)

 日本代表のMF守田英正(サンタクララ)が1日、報道陣のオンライン取材に応じ、自身のコンディションについて「日に日によくなっている」と前向きに語った。守田は5月30日の合宿初日以降、左ふくらはぎの違和感のため別メニュー調整を実施。それでも同31日にはスパイク姿でピッチに立っており、「6日に合わせてという感じ」と国立で行われるキリンチャレンジカップ・ブラジル戦に照準を合わせているようだ。

 カタールW杯グループリーグでドイツ、スペインとの対戦を控えている日本にとって、6日のブラジル戦は強豪相手の貴重なテストマッチ。昨年10月のW杯アジア最終予選以降、守田、MF田中碧、MF遠藤航の3ボランチが軸となっており、現状のチーム力を図る上でも、守田の復帰が見込める意味は大きい。

 ブラジル戦で特にポイントとなるのは、日本がボールを握れなくなった時間帯にいかに振る舞うか。90分試合を支配し続けることは当然難しく、自陣にブロックを形成しないといけない時間帯が想定される中、強豪国のシュートレンジや波状攻撃の迫力を踏まえると、引かされたままで対応できるとも考えにくいからだ。

 守田は「相手のレベルが上がってくると守備の時間が増えるのは仕方ない」としつつ、「後ろに比重を置いてブロックを作って前に出ていく力を守備の時に貯めておくことが必要。カウンターを狙うにはパワー、スピードが大事。その時に力を温存しながら、前の選手に負担をかけずに後ろで守れるか」とテーマを掲げる。

 そこで強調したのは「守備の奪うポイントはもっと明確にしないといけない」という点だ。「ズルズル下がって後ろに人がいるだけになってはいけない。人がいるぶん、ちょっとボケてしまうことにならないようしたい」。そう展望を述べた守田は「人がいるぶん、一人一人のタスクや、やるべきことをしっかり振り分けできた上で、前の選手を温存して力を残していけば。格上相手にもカウンターはしっかり刺さる。そういう戦い方ができれば」とプランを語った。

 また守田、田中、遠藤の3センターについては「その3枚で行くなら正直引きたくない気持ちはある」という矜持も見せた。

「強豪国になればなるほど浮き上がってこないけど、誰が奪いどころだなとか、あらかじめわかっておく必要がある。そこを逆算してこっちがプランニングをしておく必要がある」。準備の必要性を述べつつ、最後は「自信」が必要だと指摘。「技術うんぬん、ポジショニングうんぬんも必要だけど、ボールを受けたい、ボールを奪われないという気持ちが大事で、そこがないとチーム戦術は成り立たない。前提として自信やボールを引き込む動きを全員が強豪国相手に持てるかどうかが大事」と力説した。

(取材・文 竹内達也)
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