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日の丸を背負い、初の国際大会U23アジア杯へ…“パリ五輪世代”注目FW中島大嘉「強み出せればスタメンも」

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FW中島大嘉(札幌)が初の国際大会に臨む

 パリ五輪世代のU-21日本代表は3日にAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022のグループリーグ初戦でUAEと対戦。2日には非公開の前日練習が行われた。初の国際大会に挑むFW中島大嘉(札幌)は臆せず、今大会での活躍を誓っている。

 今シーズン、北海道コンサドーレ札幌でチーム最多の公式戦6ゴール。188cmの高身長と、高い運動能力によるハイジャンプから繰り出すヘディングシュートで得点を量産し、5月のトレーニングキャンプでU-21日本代表に初招集された。そこでは得点こそ残せなかったものの、持ち前のスピードで最前線を突破する場面も見せて猛アピール。今大会で初の日の丸を背負うことになった。

 その後は少しコンディションを落とす時期もあったが、大きな問題はなし。むしろ「休んでいた時期に客観的に試合を観ることで、また学ぶこともあった」とも。「この大会でいい準備をして100%の力を出せれば、得点王だったり、この大会の主役になれるんじゃないかなと思っている。そのために今しっかりトレーニングでもいい準備をできているかなと。すごく楽しみです」とやる気をみなぎらせた。

 代表経験が少ないことから、前回のトレーニングキャンプ時には松木玖生(FC東京)や櫻井辰徳(徳島)ら数名しか知り合いはいなかった。しかし、2回目となる今回はより深く関係性を構築できているという。

「前回はすごく短い時間だったし、あまり面識のない選手がほとんどだった。最終日は絡みましたけど、そこまで積極的に話すことはなかった」

「周りの先輩たちも優しいです。プレーヤールームがあって夜に選手たちで集まって対戦相手の動画を見るんですけど、毎日、馬場(晴也/東京V)さん、(山本)理仁(東京V)さん、鈴木唯人(清水)さんと一緒に話してコミュニケーションをとって楽しい。すごく有難い。馴染めてきているんじゃないかなと思っています」

 クラブでは明るいキャラクターで目立つが、代表でもその気質は受け入れられている。「みんないじってくれて、自分もチームにいるときと変わらない。すごく楽しくやれている」とリラックスした表情を見せた。

 ピッチ外の関係性は、そのままピッチ内の好連係へ。2日の非公開練習では決定機も作り、手応えを語る。「ゴール前で自分の強みをしっかり出していければ、スタメンでチャンスが来ることもある。自分のチャンスを与えてやるためにも、しっかり自分で活躍しなあかんなと思っています」。188cmの大器が世界にお披露目となるか。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2022特集ページ

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