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なでしこジャパン欧州遠征メンバー発表 池田太監督オンライン会見要旨

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池田太監督

 日本サッカー協会(JFA)は3日、オンラインで記者会見を行い、6月20日から29日にかけて欧州遠征を行う日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバーを発表した。

 メンバー発表会見では、池田太監督が質疑に答えた。要旨は以下のとおり。

池田太監督
「今回の欧州遠征開催に当たり、関係各所の皆さんのご協力本当にありがとうございます。セルビアサッカー協会、フィンランドサッカー協会の関係者の皆さんにもお礼を申し上げます。来年の7月のワールドカップに向けてチームを作り上げて行く。その一つ一つの積み上げの大事な遠征と位置付けて、有意義な遠征にしたいと考えている」

──4月に行われた国内合宿での手応え、課題を教えてください。
「WEリーグでプレーしている選手を招集して、また、その中で調子が上がっている選手のパフォーマンスなんかをチェックするというところで、底上げという意味だけではなかったが、少し色んな選手とコンセプトを共有したり、そういったことができたところは成果でもある。課題としては、もっと細かい部分での共通理解、共有の積み上げみたいなところは、これから増やしていかないといけない」

──コロナ禍でリスクを冒してまでも欧州遠征をする意味とは。
「ヨーロッパ勢とタイミングよく試合ができるというところを逃したくない。また、色んなタイプのチームと戦うという。こういうコロナ禍ということもあるし、各国でそれぞれ感染対策の対応は変わってきているが、我々日本としては感染対策を万全にしながらでもヨーロッパのチームと戦い、ワールドカップ予選の中だとかEURO前のある程度完成されているチームと戦うことにより、今の我々のチーム力の現状把握だとか選手個人の力を試すといった、来年のワールドカップに向けてもまだメンバー選考を絞るわけではないが、選手に何ができるかといった個人の把握ができたらいいと思う」

──新しい選手も入っているが、軸は固められている印象。その辺りはどう考えているか。
「まさに今軸を固めているというか、どういった骨格でチーム作りをしていこうかなというところは、一つアジアカップが終わり、W杯の出場権を取り、4月の国内キャンプで色んな選手を見た中で、また今回の遠征メンバーをというところがあったので、決まっているわけではないが、どういったなでしこの幹を作っていくかというところは、むしろこの遠征でまた色んなことが見れたらなと思っている」

──海外組が6人いるが、どのようにパフォーマンスやコンディションを把握しているか。
「メディカルチームなんかは連絡を取っているが、パフォーマンスの把握は色んなビデオだったり、配信の情報網があるので、テクニカルスタッフが入手したものを見ながらチームでのパフォーマンスだとか試合だとか、もちろん得点に絡むシーンはチェックしやすいが、そういった配信などの映像で確認している。またいろんなネットワークを使いながら選手の把握をしていきたい」

──今回の遠征で一番求めたいところ、強調したいところは何か。
「判断スピード、プレースピードは世界的にも上がっているが、そういった中で日本の良さでもある俊敏性、ターンのスピードだとか、一つ一つのところはヨーロッパのチームとやった時にどういったところが通用して、どういったところが武器になるかは見ていきたい。また、ゴールに向かう推進力はこの2試合を通じてチームや選手に求めて行きたい」

──FW岩渕真奈(アーセナル)が手術を受けた影響で招集外だが、他の攻撃陣にどういったことを求めたいか。
「岩渕選手に関しては、ご存知の通り足のことで今回は招集を見送った。他の攻撃陣の選手ところでは、もちろんゴールに一番近い選手なのでゴールを獲るところもそうだが、自分のパフォーマンスを出すことと、味方同士の関係づくりみたいなところは個人のプレーの質を上げて、その質でチームを勝利に導いてくれるプレーもそうだが、仲間の良さを引き出したり、コンビネーションをどういう風に構築していくかというところも要求していきたい。また、前線からの守備というところも大きなタスクになる」

──MF杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC)が最初の活動以来の招集となるが、どのようなことを期待して再び呼んだか。
「アメリカに行って本当に彼女は自分のプレーを味方や監督、チームに溶け込むように努力したと思うし、それは結果として、プレー時間もそうだが、得点に絡むシーンも多くなってきたと思う。その中でアメリカというリーグのスピード感の中でそれが発揮されて出ているというところでは、彼女の判断スピードとかが、どのように変化したかを見てみたいし、プレーの幅がどのくらい広がったかも実際のプレーも見たいと思って声をかけた」

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