beacon

連勝狙うU-21日本代表はU23アジア杯第2戦サウジ戦へ…大岩監督「情報は仕入れている」山本理仁「巧いチーム」

このエントリーをはてなブックマークに追加

3月にもサウジアラビアと対戦したMF山本理仁

 U-21日本代表はAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022の初戦でUAEに勝利。6日には第2戦で前回準優勝のサウジアラビアに挑む。5日のオンライン会見で大岩剛監督は「心理戦、情報戦になる」とコメント。同日の練習後の囲み取材でMF山本理仁は「身体的なイメージ以上に巧い」と印象を語った。

 初戦UAEとの接戦を白星で飾った日本。大岩監督は一夜明けたオンライン会見で「うまくいったところ、いかなかったところが出てきた。もう一回自分たちができることを再確認できる、意味のある初戦だった」と振り返る。具体的にはビルドアップ。「プランしていたボールの持ち出し方や、相手がいることで変化を加えなければいけないところで、なかなかアジャストできなかった」とポイントを挙げた。

 後半からはMF松岡大起とMF藤田譲瑠チマが中盤の底で並び、よりボールを持ち出しやすくする。「ボランチの立ち位置を変えて、ヘルプを多くした。自分たちのスペースが明確になった。右サイドから数多くチャンスを作った」と改善した点を語った。

 次戦の相手は2013年、20年と2度の準優勝経験を持つ優勝候補のサウジアラビア。日本は3月のドバイカップU-23の決勝で対戦し、1-0で優勝を決めている。指揮官は「ドバイ杯のときとメンバーも戦い方も変わっている。選手たちにわれわれのプランを理解させることが必要」と気を引き締める。「心理戦であり情報戦。たくさんの情報は仕入れている」と多くを語らず、大一番に向けて静かに闘志を見せた。

 山本はドバイ杯の対戦時にフル出場。そのときの印象を「身体系というか、足が伸びてくるようなイメージがあるけど、それ以上に巧い」と表現する。日本は前半20分にFW細谷真大が決めた先制ゴールを守り切って勝利。しかし「内容はけちょんけちょん」と相当な苦戦だったことを明かす。「今度は自分がボールを持って、結果も完全勝利という形で終わりたい」と再戦も制すことを誓った。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2022特集ページ

TOP