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U-21日本代表がU23アジア杯優勝候補サウジに挑む! 大岩監督「やりがいがある。引き分けの気持ちなどない」

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取材に応じる大岩剛監督

 U-21日本代表は6日、AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022のグループリーグ第2戦でサウジアラビアと対戦。5日には前日練習が行われた。U-23世代の相手にはA代表経験を持つ選手もいる中で、日本はパリ五輪世代のU-21世代が挑む。大岩剛監督は「やりがいもあり、対戦のしがいもある」と意気込みを語った。

 3日のUAEとの初戦では、接戦の末に2-1で勝利した。後半にFW鈴木唯人が先制点を挙げたが、直後に失点。さらにPK献上の大ピンチをしのぐと、FW細谷真大が勝ち越しゴール。グループリーグ3試合の最初の試合で、価値ある勝ち点3を手にした。

 5日の前日練習は冒頭15分のみのメディア公開に。序盤には23名の選手全員がピッチに笑顔で登場し、ウォーミングアップで汗を流した。非公開になった後は約2時間の練習を実施。終了後には大岩監督が囲み取材に応じ、「今日の練習はいつも通り。セットプレーと戦術的なところをやった」と振り返った。

 6日には第2戦でサウジアラビアと対戦。3月にもドバイカップU-23の決勝で対戦しており、そのときは日本が1-0で勝利。だが、今回のメンバーはそのときから大幅に変わっている。特に注目は、すでにA代表入りをしている22歳の10番MFトゥルキー・アル・アンマール。2018年のU-19アジア選手権では準々決勝から決勝までゴールを挙げて優勝に貢献し、大会最優秀選手に。さらに同年にはアジア年間最優秀ユース選手も受賞した世代のエースだ。

 サウジアラビアは3日のタジキスタン戦で5-0と快勝している。背番号10のアンマールは自らのフェイントから2得点を演出し、さらに敵陣内へのドリブルでPKも獲得。攻撃面で大きな違いを見せつけた。アンマール以外にもA代表の選手は複数おり、年齢的にもU-21世代と下に当たる日本にとって、非常に難しい相手となる。

 大岩監督は「サウジアラビアという国は優勝候補」と認めつつ、現時点で最強の相手に挑むことに「あれだけA代表に絡んでいる選手がいるということは、やりがいもあり、対戦のしがいがある」と闘志を燃やす。「個々の能力は高いものがあるので、どういう風に試合を進めていくか。自分たちがボールを保持しているときの、自分たちの立ち位置、ボールの動かし方は重要になってくる。そこは明確にして入りたい」。初戦白星なので第2戦は引き分けでも可、という考えにも「そういう気持ちはさらさらない」と断言。パリ五輪世代にとって試金石の一戦になる。

■選手
▽GK
小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
佐々木雅士(柏)
鈴木彩艶(浦和)

▽DF
内野貴史(デュッセルドルフ)
加藤聖(長崎)
馬場晴也(東京V)
半田陸(山形)
畑大雅(湘南)
鈴木海音(栃木)
チェイス・アンリ(シュツットガルト)
木村誠二(山形)

▽MF
松岡大起(清水)
斉藤光毅(ロンメル)
山本理仁(東京V)
藤田譲瑠チマ(横浜FM)
三戸舜介(新潟)
松木玖生(FC東京)
佐藤恵允(明治大)
山田楓喜(京都)

▽FW
藤尾翔太(徳島)
細谷真大(柏)
鈴木唯人(清水)
中島大嘉(札幌)

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2022特集ページ

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