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チームへのフィット感を高める堂安律「次はゴールで物語を完結させる」

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右サイドで先発したMF堂安律

[6.10 キリン杯 日本 4-1 ガーナ ノエスタ]

 得点こそなかったが、4-1の勝利にしっかり貢献した。日本代表MF堂安律(PSV)が4-3-3の右ウイングで先発出場。久々に存在感を示した2日のパラグアイ戦(○4-1)に続き、立ち上がりから周囲の選手とスムーズな連携を見せると、前半29分にはMF久保建英とのパス交換から先制点となったDF山根視来の得点をアシストした。

「まずはチームとして勝つことが一番のアピールだと思った」と言いながらも、右ウイングでレギュラー格のMF伊東純也との違いを出そうという意識でピッチに立ったことを明かした。「縦に絡む(伊東)純也くんと逆に、僕は横に絡もうと思った」。その言葉どおり、中に絞る動きで幅広い視野を保ちながら周りの選手を生かしてチャンスメイク。同サイドの山根はもちろん、時には逆サイドのMF三笘薫を生かすための配球もした。

 同じ左利きの久保について聞かれると、「彼の特徴は理解しているつもり。彼が右で張って僕が中に入ることもできるし、隣にいるとドリブルしなくても彼を使えるなど、やりやすい」と答えた。判断力が上がっている印象を与えたことについては「ここ1、2年、うまく周りを使いながら自分が生きるというのができるようになってきて、良い感覚でできている。野心は変わっていないが、そこのプレーのレベルは成長できている」と胸を張る。

 14日のキリン杯決勝では、勝手知ったるパナソニックスタジアム吹田でチュニジア代表と対戦する。神戸に来ている時点で「思い出深いし、ホテルの出待ちを受けるのも懐かしい」と相好を崩しつつ、「大阪では中1の頃からの練習場でできる。感慨深い」とさらに顔をほころばせた。

「次はしっかり点を取って、そうすると気持ちの上でのストーリーが完結する」。代表落選という経験を糧に、強気と柔軟なプレー選択の黄金比率をつかんだ堂安が6月シリーズの締めくくりに意欲を見せた。

(取材・文 矢内由美子)

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