beacon

U-21日本代表は準々決勝・韓国戦へ…鈴木唯人は清水同僚FWと対決「お互い前の選手。結果で対決したい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF鈴木唯人(清水)

 パリ五輪世代のU-21日本代表は11日、12日の準々決勝・韓国戦前日の公式会見を実施。大岩剛監督とMF鈴木唯人(清水)が出席した。韓国のFWオ・セフン(清水)は、鈴木にとってチームメイト。「ものすごく楽しみな部分でもあります」と同僚対決に意気込みを語った。

 グループリーグを2勝1分のグループ2位で突破した日本。12日の準々決勝ではグループCを首位で勝ち抜いた前回王者・韓国と対戦する。2歳年上の世代との対戦も、大岩監督は「強敵の韓国ということで、われわれも準備はいい形でできている」と自信を語る。「試合の立ち上がりから積極的なプレーを心掛けたい」と意気込んだ。

 韓国人記者から鈴木に質問が飛ぶ。「キープレーヤーはオ・セフンですか?」というストレートな問いに、大岩監督と鈴木も思わず笑み。鈴木は「チームメイトのオ・セフン選手がいるということは、ものすごく楽しみな部分でもあります」と回答。「お互い前の選手なので、しっかり結果で対決していきたいと思います」と力強く語った。

 会見終了後には、日本人メディアに向けて囲み取材が行われた。鈴木は3日の初戦でフル出場、6日の第2節では後半42分までプレー。9日の第3節ではベンチ入りはしたが、出場はなかった。「(第3節・)タジキスタン戦でも出られるような準備はしていた。いまの段階では、2戦連続で出た疲労は全部取れている」とコンディションは上々だ。

 12日からの決勝トーナメントに、チームの士気も高まっているようだ。「負けられない戦いなので、相当みんな気合いが入っている。自分もこの大会はものすごく気持ちを入れて臨んでいる。いい準備をしたいと思います」。鈴木自身は初の韓国戦だが、「全然できると思いますし、自信を持って戦えばいい。どんどん自分の武器を出していきたい」とやる気をみなぎらせている。

 U-21世代は、これまでにもU-23世代の韓国と対戦。2014年のアジア大会準々決勝では、手倉森誠監督が率いるリオ五輪世代のU-21世代がU-23韓国に挑み、後半43分のPKによる失点で0-1の敗戦。18年のアジア大会決勝でも、森保一監督が率いる東京五輪世代のU-21代表はU-23韓国との延長戦の末に1-2で屈し、準優勝に終わっている。

 年上世代の韓国との試合で得られるものは多く、大岩監督が発足当時から求めていた“タフさ”を味わえる大きなチャンスだ。「日韓戦は、大会の勝敗よりも少し越えたところにある。そこは自分自身も認識してるつもり。そういう熱のある熱い試合にしたい」。試合は日本時間12日午後10時キックオフ。U-21日本代表にとって、優勝への正念場となる。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2022特集ページ

TOP