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個の強さよりも…伊東純也がブラジル戦で感じた“違い”「そこにしか行けない感覚があった」

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MF伊東純也はブラジル戦でなかなか1対1の場面をつくれなかった

 前日11日は練習に参加せず、休養にあてた日本代表MF伊東純也(ゲンク)が翌12日、オンラインで取材に応じた。10日のガーナ戦(○4-1)で「頭を踏まれて、そのまま全身というか、首と背中を踏まれた」というが、「自分的には全然問題ないかなと思っている」と、14日のキリン杯決勝・チュニジア戦(パナスタ)への影響は否定した。

 6日のブラジル戦(●0-1)を改めて振り返り、「差は感じた。枠内シュートはゼロだったし、でも、守備の部分はできているところもあった。前の選手が攻撃のところでもっとクオリティーを上げていかないといけない」と攻撃陣としての課題を受け止めていた。

 伊東が感じたのはブラジルの個の強さよりも組織力の高さだった。「純粋な1対1はなかなかできなかった。すぐにカバーが来たりというのはあった」。相手のサイドバックと1対1で対峙しようにも、すぐにセンターバックやボランチのカバーが来て1対2の局面をつくられた。「戦略的にやっているのか、個人個人の判断なのかは分からない」と前置きしたうえで、「カゼミーロとかはすぐに横に付いてきたり、中を埋めたり、そういうのはうまかった」と指摘した。

「(ベルギー・リーグにも)もっと身体能力がすごい選手はいるけど、間合いの詰め方とか、1対1というよりは周りのカバーというか、スペースを埋める力がすごかった。そこにしか行けない感覚があった」。アジアでは一人で打開できても、世界の強豪国を相手にサイドをこじ開けていくには周囲とのコンビネーションが必要になる。「周りを使いながらうまくできれば。(自分が)孤立していると、相手も取りやすいと思う」。伊東が例に挙げたのはブラジル戦の後半13分のプレーだ。

 敵陣の右サイドでボールを持った日本は伊東と長友の連係から長友が抜け出し、グラウンダーのクロス。DFに当たったこぼれ球をMF田中碧が狙うシーンがあった。「(長友)佑都くんが抜け出して、一回ビッグチャンスになった場面もあった。相手のサイドハーフが守備をサボったときとかは狙い目かなと思う」。ドイツ、スペインと対戦するカタールW杯でも1対1の形は簡単にはつくらせてもらえないはず。「周りを使って、仕掛けるところと使い分ければ、相手も止めにくい。仕掛けると分かっていて止めるのはそこまで難しくない」と力を込めた。

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