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U-21日本代表がU-23韓国代表を撃破! 鈴木唯人が3得点に絡む大活躍! 猛攻も完封に抑え、U23アジア杯4強入り

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FW鈴木唯人(清水)が3得点に絡む活躍

[6.12 AFC U23アジア杯準々決勝 日本3-0韓国 タシケント]

 パリ五輪世代のU-21日本代表は12日、AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022の準々決勝で韓国と対戦。FW鈴木唯人(清水)が前半22分にFKで先制点を挙げると、後半20分には鈴木唯のシュートのこぼれ球をFW細谷真大(柏)が押し込んで追加点を挙げる。同35分には鈴木唯がダメ押しの3点目。ライバル・韓国の猛攻をしのぎ、3-0で勝利を収めた。15日の準決勝では開催国ウズベキスタンと対戦する。

 2024年パリ五輪を目指すU-21日本代表は、アジアのU-23世代が出場するU23アジア杯に参戦。グループリーグではUAE、サウジアラビア、タジキスタンと対戦し、2勝1分でグループ2位通過を決めた。準々決勝で対戦するのはライバル・韓国。U-23世代の前回王者に、若き日本代表たちが挑んだ。

 先発メンバーはグループリーグ最終節からDF馬場晴也(東京V)、MF山本理仁(東京V)以外の9人を変更。4-2-3-1の布陣を敷き、GKは鈴木彩、4バックは左からDF加藤聖(長崎)、DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、DF馬場晴也(東京V)、DF半田陸(山形)が並ぶ。ボランチが2枚でMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)と山本。2列目は左からMF斉藤光毅(ロンメル)、鈴木唯、FW藤尾翔太(徳島)が入り、トップは細谷となった。[スタメン&布陣]

 数百人を超える韓国人サポーターのエールが飛び交う中、日本は序盤から空気に飲まれ、アンリが前半13分にイエローカードをもらう。その後は韓国が攻勢を強めるが、馬場とアンリが守り切り、反撃に出る。

 日本は前半19分、馬場のロングフィードに細谷が反応。相手守備陣の裏を走り、PA右からスライディングシュート。しかし、相手GKに阻まれた。同21分には前線から細谷、斉藤、鈴木唯が猛プレス。相手のパスミスを誘発し、山本がカット。鈴木唯のショートカウンターは相手のファウルに遭い、PA手前でFKを得る。

 すると前半22分、日本がセットプレーから均衡を破る。鈴木唯が蹴った右足FKはMFパク・ジョンインの頭に当たりながら、ゴール方向へ。相手GKの頭上を越えながら、クロスバーをかすめ、ゴールラインを割る。日本が先制ゴールを奪った。

 その後は韓国が再び優勢。イ・ガンインを中心に攻め立てるが、日本はアンリが体を張って防ぎ切る。守備から勢いを奪うと、前半の終わり際には日本がチャンスを量産。前半38分、斉藤のワンタッチから細谷がボールを収め、PA左に進入。だが、左足シュートは相手GKの正面に入った。

 日本の攻撃は続く。前半41分、鈴木唯がカウンターから右横にパス。細谷がPA右からヒールで戻すと、藤尾が右足シュート。しかし、相手DFのブロックに遭った。前半アディショナルタイムには、藤尾がPA右の深い位置から折り返し、細谷がワンタッチも、ゴールライン上で相手DFにクリアにされる。その1分後には斉藤がPA内のカットインから右足を振り抜くが、GKに阻まれた。

 終盤の好機を生かせず、日本は1-0で前半を折り返した。ハーフタイムで韓国が2枚替え。日本は斉藤が下がり、MF佐藤恵允(明治大)が出場する。佐藤はそのまま前線の左サイドに入った。

 韓国は後半開始からイ・ガンインを中心にチャンスを作るが、日本も全員守備で守る。日本は中盤3枚でペースを握ると、後半18分には佐藤が左サイドの深い位置から折り返し、細谷がワンタッチ。だがゴール右外に外れた。

 しかし、日本が後半20分に待望の追加点。PA右手前でボールを持った鈴木唯が自ら仕掛ける。PA右に入り込むと、タイミングをずらしながら右足シュート。相手GKのこぼしたボールを、最後は細谷がプッシュ。ゴールに押し込み、2-0と点差を広げた。

 韓国は後半26分、清水所属のFWオ・セフンが入る。同29分には左サイドのクロスからオ・セフンがダイビングヘッド。ノーマークのシュートはわずかにゴール右外に外れていった。日本は後半29分に藤尾を下げ、DF内野貴史(デュッセルドルフ)が投入される。4-4-2の布陣に変わり、内野はそのまま右サイドに入った。

 すると、内野を起点にダメ押しの3点目。後半35分、内野は右サイドからPAライン上にパスを送ると、鈴木唯が反転しながらシュート態勢へ。左足を振り抜き、ゴール左隅に決め切った。

 日本は後半41分に細谷と山本を下げ、MF松木玖生(FC東京)とMF松岡大起(清水)が入る。43分には鈴木唯を下げ、FW中島大嘉も投入。残り時間をしっかり守り切り、3-0で完封達成。年上のライバルを打ち破り、ベスト4進出を決めた。

(取材・文 石川祐介)
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