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古橋亨梧から貪欲に学ぶMF田中碧「決めていく作業は求めていきたい」

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MF田中碧(デュッセルドルフ)

 約2週間の日本代表合宿中でも具体的な課題を見つけながら、着実に前進している印象だ。インサイドハーフとして成長著しいMF田中碧(デュッセルドルフ)がチュニジア戦を翌日に控えて取材に対応。途中出場だったパラグアイ戦、先発したブラジル戦、遠藤航との交代でピッチに入ってアンカーを経験したガーナ戦と、ここまで3試合すべてに出場しながら、新たな課題として「ミドルレンジからのシュート」に取り組んでいることを明かした。

「ミドルで一発決めるか決めないかは大きいと感じた」。そう感じたのはブラジル戦だった。世界ランク1位が持つ強度と組織力の前に、日本はボール保持率40%台という数字を残しながら、決定機を作ることができなかった。ただ、強豪に勝つためには崩せていなくても点を決める必要がある。そこで考えたのが、単純にシュートコースが空くシチュエーションなら何度も作れる可能性があるということ。

「今までもゴール前に入っていくことはしてきたが、もう一個後ろのエリアから決めていく作業は自分自身に求めていきたい」と語った。

 既に実行にも移している。11日の合宿メニューでワンタッチから即座にミドルシュートを打つ練習を行ったときのこと。田中自身、良いタッチのシュートを打っていたが、その練習でうまさが目立っていたのがFW古橋亨梧だった。練習終了後、ジョギングを恒例としている古橋の横で並走しながら“シュートの打ち方”を貪欲に質問する様子があった。クールダウンのジョギング中のシュート談義は翌12日にも見られた。

 川崎フロンターレでシーズンをスタートさせた2021年頭から昨夏の東京五輪や欧州への移籍があり、この1年半はずっと試合に出続けてきた。「この1年半、良い子ともあれば悪いこともあったが、明日の試合でしっかり最後まで闘って勝って終われば、この1年半がすごく良かったと思える」。そう言いながら、チュニジア戦を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)
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