U-21日本代表は12日のU23アジア杯準々決勝で韓国と対戦し、3-0で勝利。13日にはオンライン会見が行われ、DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、DF馬場晴也(東京V)、FW藤尾翔太(徳島)が出席した。

　U-21世代の日本はU-23世代の韓国に挑み、見事勝利。相手がボールを握る時間には猛攻を浴びたものの、自陣にはしっかり鍵をかけた。アンリは積極的な姿勢を見せすぎてしまい、前半13分にイエローカード。「後半あまり守備に行けなくてちょっと怖くなりました」。コンビを組んだ馬場とともに、フォローし合い、相手の鋭いシュートには体を張ってブロックで止めきった。

　アンリは、ラ・リーガのマジョルカで久保建英とチームメイトでもあるMFイ・ガンインともマッチアップ。しかし、相手の巧みなスキルにも冷静に対応し、持ち前の身体能力で突破を許さない。相手の印象には「自分もいままでテレビで見ていた選手。ラ・リーガってすごいなと思いました」と素直な感想。しかし「負けたくない」と意地を見せ、無失点で試合を終えた。

　コンビを組んだ馬場は「まだまだやれると思いますけど、いい選手が相手にいる中で、ゼロに抑えられたのは自信になる」と手応えも。警告を受けたアンリには、ほかの選手にフォローを頼みつつ、それでも2枚のCBで奮闘。「アンリもめちゃくちゃよくやってくれた。頼もしかった」と称賛した。

　藤尾はグループリーグ第2節・サウジアラビア戦で痛恨のレッドカード。第3節で出場停止となるが、韓国戦で復帰を果たす。「同じことは繰り返さないように、競るときは考えた」と学習しながらプレー。「チームに迷惑をかけた分、プレーでしっかり貢献しようと思いました」。右ウイングで先発して決定機を創出。だが、本来はFW。得点への意識も高く見せつけていた。

　試合終了後、喜ぶ姿を見せた選手たちだが、その時間は長くはない。気持ちを切り替えて、ピッチを後にしていた。馬場はその姿について「優勝を目指しているので、優勝してみんなで喜べればいいかなと」と語る。アンリも「このチームの目標は優勝なので、それ以外はいっさいないです」。藤尾も「一番はチームに勝つこと。雰囲気も良くやっている。継続しながらやっていきたい」。年上世代が揃う今大会で、彼らは頂点だけを見据えている。

---

●AFC U23アジアカップ2022特集ページ