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4強入りU-21日本代表…仲間を支え、出番を待つGK佐々木雅士「いい準備ができている」

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GK佐々木雅士(柏)

 U-21日本代表は13日、12日の準々決勝・韓国戦から一夜明けてトレーニングを行った。練習中はチームの雰囲気を盛り上げるGK佐々木雅士(柏)。現状のチームの状態、そして試合への意気込みを語った。

 U23アジア杯に出場している日本は、グループリーグ3試合を2勝1分で終え、グループ2位通過。準々決勝ではライバルの韓国と対戦し、3-0で勝利を収めた。翌日の練習では、韓国戦で先発したフィールドプレーヤーとMF佐藤恵允(明治大)がホテルでリカバリー。残る9選手が軽めのトレーニングで汗を流した。

 この日は人数も少なかったことから練習時間も短め。選手たちはリラックスした表情でトレーニングをこなした。「チームが勝っているというみんなの前向きな雰囲気も自分は感じます」。そう語る佐々木もチームのいい雰囲気を作る一人だ。

 たった1枠しかない正守護神。U-21日本代表ではGK鈴木彩艶(浦和)、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、そして佐々木がその座を狙う。だが、世代屈指の3人のポジション争いは殺伐とせず、互いに切磋琢磨。以前、大岩剛監督も「あのグループはしのぎを削り合ういい状態。グループ3人を評価していい」と称賛していた。

 佐々木もGK3人の関係性に胸を張る。今大会4試合を終えて鈴木彩が3試合、小久保が1試合に出場。「彩艶がしっかりやれているのが一番。けど、GKチームみんなで試合に向けていい準備をしている。彩艶がいいプレーをできているのもすごく刺激的。自分たちもまだまだやらなきゃという気持ちになっています」。練習中には3人ともに100%。いいプレーは褒め合うという良好な関係が築かれている。

 だが、今大会の招集メンバー23名のうち、出場していないのは佐々木のみ。本音も垣間見せる。「もちろん悔しい気持ちはあります。けど、試合に出るまでの練習だったり、準備は100%やる。試合に出る選手が決まったときにその選手を100%サポートするのは、クラブでもここでも変わらない。試合に出れなくても、やることは変わらない」。

 柏では代表参加直前のJ1リーグ3試合に出場して2勝1分。「心も体もいい状態で来れて、コンディションはすごくいい」と自信も見せる。「いい準備が自分ではできているつもり。そこは100%やって、あとは監督が決めるだけかなと」。決勝または3位決定戦まで、日本は2試合を残す。最後の守護神の出番にも期待が懸かる。

(取材・文 石川祐介)
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