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U-21日本代表は公式戦8試合目で初の黒星…MF藤田譲瑠チマが語る“後悔”「また違う結果になっていたのかなと」

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MF藤田譲瑠チマ(横浜FM)

[6.15 AFC U23アジア杯準決勝 日本0-2ウズベキスタン タシケント]

 U-21日本代表は準決勝でウズベキスタンに敗戦。MF藤田譲瑠チマ(横浜FM)は試合後の囲み取材で「100%で戦えなかった。後悔はあります」と口にした。

 勝利すれば決勝に進むことができる大一番。対戦相手は開催国のウズベキスタンで、さらに年上チームが集まる今大会にして初の同世代対決となった。しかし、序盤から体が動かない選手たち。ボールを握るものの、攻撃は展開できず、シュートまで持ち込めない。前半はスコアレスで折り返した。

 すると後半16分には鋭いミドルシュートを浴び、先制される。追いかける展開が続き、ペースを引き戻せない。「相手の勢いに飲み込まれたまま、サッカーをしてしまった」(藤田)。同44分にはカウンターから2失点目を喫して終戦。日本は決勝進出を逃した。

 試合後の公式会見で、藤田は「この試合では自分の強さを出せた記憶がない」と語る。「相手のレベルが上がったのもありますけど、準備や姿勢、覚悟が足りていなかった。次の試合からはしっかりと準備をして、気持ちを整えながら臨みたい」。次戦に向け、冷静に意気込みを口にした。

 直後の囲み取材では「体が中々動かなかったっていうのはありますけど、そういったものは言い訳にしかならない」と強調する。腕章を巻くキャプテンはその責務を果たせなかったことを悔やむ。「本来であれば、自分からほかの選手を引っ張っていくくらいの気持ちでやらなきゃいけない。逆にみんなの足を引っ張ってしまったし、自分としては情けないところを見せてしまった」。チームを円滑に動かせなかったことに肩を落とした。

「どこかのタイミングで自分からチームを盛り上げたり、自分を鼓舞したりすることで、自分たちのパフォーマンスをいままでの試合に持っていけたら。また違う結果になっていたのかなと思うと、後悔はあります」

 今年3月に発足した大岩剛監督体制は、3月のドバイカップから今大会まで6勝1分で無敗を継続。8試合目にして初の黒星となった。「きょうはみんな悔しかったと思うし、落ち込んでいる選手もいました。きょうはしっかり落ち込んで、反省して。最後の試合は勝てるように、みんなで準備をしていきたいと思います」。18日にはオーストラリアと3位決定戦。再スタートを切るべく、勝利を狙う。

(取材・文 石川祐介)
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