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「しっかり勝ち切って大会を終えたい」、3位決定戦で出番を待つU-21日本代表DF木村誠二

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DF木村誠二(山形)

 U-21日本代表は18日、U23アジア杯3位決定戦でオーストラリアと対戦。今大会最後の試合に向け、出番を待つDF木村誠二(山形)は「しっかり勝ち切って、大会を終えたい」と意欲を覗かせた。

 日本は15日の準決勝でウズベキスタンに0-2で敗れ、決勝進出を逃した。翌16日は疲労が溜まっていた選手たちのリフレッシュに当て、17日に集中して大会最後の練習を行った。

 初戦から中2日で戦い続けた日本は、3位決定戦でこれまで出番の少なかった選手を起用する可能性が高い。木村はグループリーグ第3節・タジキスタン戦(○3-0)のみの出場。「常に試合に出るためのコンディション作りはやっていた。チームが上に行けることが一番なので、出られていないことを悲観せずに続けてやってこれた」。チームを支えながら、出番を待ち続けていた。

 もともと今大会のメンバーには招集されておらず、負傷したDF西尾隆矢(C大阪)の追加招集という形で合流。タジキスタン戦後のオンライン会見では「最初の選考からは外れている。呼ばれたからにはチームのために頑張りたいし、序列を上げてやるという気持ちで来た。出番が来たときに自分のプレーをやろうと思っていた」と語っていた。パリ五輪予選を勝ち抜くためのチーム。2年後に向けたサバイバルレースも徐々に激しいものになっている。

 木村は冷静に自身の現在地を見据えているようだ。改めて2024年パリ五輪への意識を聞くと、「いまメンバー入りしていても、最終的にオリンピックのメンバーに入っていないと意味はない」とその考えを語る。「いまもスタメンは取れていないけど、時間でいえば、あと2年ある。こうして呼んでもらえるということは、見てはいただけているということ。まずクラブで試合に出られるようにして、その上でしっかり代表に呼ばれる。そのいいサイクルを作っていけたら、オリンピックも見えてくる」。

 残り1試合への意欲は高まっている。「個人的にもここまで1試合しか出られていない。溜まっているものもあるので、しっかり勝ち切って大会を終えたい」。3位決定戦に出場して、最後は笑って終わるために。「優勝じゃないんで、勝って全開の笑顔とはいかないと思うんですけど。最低限、勝って終われるようにがんばります」。すべてを出し切り、次の舞台につなげていく。

(取材・文 石川祐介)
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