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上手くて、頑張るU-18代表候補MF楢原慶輝が足裏コントロールから決勝点!「全部成長に…」

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後半17分、U-18日本代表候補MF楢原慶輝(鳥栖U-18)が右足で決勝点

[6.22 練習試合U-18日本代表候補 1-0 韓国大学選抜 高円宮記念JFA夢フィールド]

「味方が助かると思えば自分も走れるので、一個頑張ろうと思えるので、周りの声やベンチの声も聞きながら一つ一つ頑張ろうと思っていました」。上手くて頑張るMF楢原慶輝(鳥栖U-18)が、U-18日本代表候補に決勝点をもたらした。

 この日のU-18日本代表候補は各選手が持ち味を出してトライし続けるも、なかなか決定打が生まれない状況。迎えた後半17分、楢原はMF松村晃助(横浜FMユース)のループパスを引き出す。

「(これまで)晃助と一緒にやったことはないですけれども、お互いに『ここ見て』とか、『ここいるから』という話をしていました。良い形で奪って、縦パス入って、その時に晃助がこっちに出してくれるなと思ったので」とスペースへ。そして、足裏でのボールコントロールから右足でゴールを破った。

「DFがちょっと離れているのを冷静に見れて、足裏で止められたのがゴールに繋がったと思います。良いところに止められたので」と楢原。ゴールを決めると、ベンチから後押ししてくれていた仲間たちの下へ駆け寄り、一緒に喜びを爆発させていた。

 この日、楢原は後半開始から右SHとしてプレー。得点後は右SBも務めた。万能性やハードワークする力を発揮し、得点も決めたMFは「細かい技術はもっと突き詰めていきたい」と反省することも忘れない。

 すでにルヴァンカップでトップチームデビューしている楢原は、今回のU-18日本代表候補合宿で少しでも上手くなること、成長することを求めて参加していた。「本当、上手くなろうというか、一つ一つのトレーニングを大事にして、少しでも上手くなってチームに持ち帰ろうと思って来ていました」と説明する。鳥栖とは異なるスタイル、チームメートとのプレー。自身のプレーの幅を広げること、声を掛け合う部分など毎日少しずつ成長して合宿を終えた。

 鳥栖U-18のチームメートであるMF福井太智が5~6月のU-19日本代表フランス遠征に参加。楢原は「負けていられないですし、自分もそこ(U-19代表)に這い上がっていかないといけない。とにかく成長するだけだと思います」という思いも持ってU-18代表候補合宿に参加し、他人以上に持っている「味方のために」頑張る力、走る力を表現した。

 日常のトレーニングからまた努力を重ね、プレミアリーグWESTや日本クラブユース選手権で結果を残すこと。「一つ一つの試合を大事にして、自分の良かったところや課題が見えてくると思うので、全部成長に繋げていきたい」。成長へ貪欲なMFが、この日の「日韓戦」も成長に繋げて目標とするU-19代表へ這い上がる。


(取材・文 吉田太郎)

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