beacon

185cmMF石渡ネルソンらU-17世代もU-19代表への「個人昇格」にチャレンジ

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-18代表候補の高校2年生MF石渡ネルソン(C大阪U-18)

[6.22 練習試合U-18日本代表候補 1-0 韓国大学選抜 高円宮記念JFA夢フィールド]

 今回のU-18日本代表候補合宿には、GK中村圭佑(静岡学園高)、左SB石川晴大(清水ユース)、右SB桒原陸人(G大阪ユース)、そしてMF石渡ネルソン(C大阪U-18)と4人のU-17世代も選出された。

 石川と桒原はともに05年早生まれの高校3年生。守備を安定させつつ、思い切った攻め上がりも見せていた。またプレミアリーグWESTで優勝争いを演じている静岡学園高の2年生守護神、GK 中村は約30分間を無失点。そして、185cmの大型ボランチ、石渡は1ボランチとしてスケール感大きな動きを見せていた。

 C大阪U-18では止める・蹴るを重点的にトレーニング。セレッソ大阪 西U-15時代は止めるがブレて、その後のパスも乱れたりしていたというが、「止める・蹴るとすごく言われていて、いざ止まったら何でもできて……」というように少しずつ変化させることができているようだ。

 見る人々のことも考え、普段からボールを下げず前向きにプレーすることを意識。この日は成功すれば一気にチャンスへ繋がったであろう展開のパスや、個でボールを奪い取ることにもチャレンジしていた。

 コロナ禍ということもあり、海外選手との試合は「エリート(プログラム)以来」の貴重な経験。韓国大学選抜の激しいチャージやセットプレーでの狡猾な守りなどを体感した石渡は、「あっちも燃えていると思いますし、球際やっぱ激しいですし、その中で剥がせたりしたら面白い。年上の外国の人たちとできて、凄く良い経験ができました」と振り返る。

 C大阪のトップチームに練習参加している石渡は、年上のチームメートたちとのプレーや年上の外国人選手とのプレーも苦にせず。「(普段、トップで)できていないことはないと思っている。(今日も)いつも通りやれました」。今秋、AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選に参加するU-19日本代表入りは現実的な目標だ。

「一個上の代表に満足するとかじゃなくて、そこで満足してしまったらそれまでやと思うし、もう1個上とか、もう3つ上とかどんどんチャレンジしていきたいです」。28年ロサンゼルス五輪の主軸候補は、さらに「個人昇格」して世界との真剣勝負の機会を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP