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山下良美主審が女性初のプロレフェリー契約!!「女性にもプロの道ができたのはとても嬉しい」

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山下良美主審

 日本サッカー協会(JFA)は14日、山下良美主審とプロフェッショナルレフェリー契約を締結したと発表した。女性審判員としては史上初。契約期間は8月1日から2023年1月31日までで、その後は年度ごとの更新となる。山下氏は14日のオンライン会見で「プロフェッショナルレフェリーとしての自覚と責任は本当に大きいものだと思っている。その責任をしっかりと感じながら、背負いながら、日々の活動に励んでいきたい」と意気込みを語った。

 山下氏は2019年の女子ワールドカップや21年の東京五輪で笛を吹いた世界トップレベルの女性レフェリー。19年5月にはACLの下位大会にあたるAFCカップの主審に割り当てられ、AFC主催の国際大会史上初めて男子の試合を担当した。また同年12月にはJリーグを担当できる1級審判員に登録され、昨年5月に女性史上初のJリーグ主審デビュー。また今年4月には女性主審史上初めて男子のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、7月にはJ2リーグ戦も担当していた。

 山下氏はプロフェッショナルレフェリー契約に伴い、これまでパートタイムで務めていたトレーニングジム勤務から離れ、専業審判となる。「今までも審判活動に対して真摯に全力で取り組んできたことに変わりはない。トレーニング、試合に向かう準備は変わりない」としつつも、「環境として審判に専念できる環境が整ったのは明らか。自覚しながら取り組んでいきたい」と決意を示した。

 また女性審判員のプロ化という点で「すごく大きなこと。こうして新しく女性にもプロの道ができたのは自分自身でもとても嬉しく思っている」と山下氏。「これからも女性でプロのレフェリーが増えてきて欲しいと思っているけど、プロフェッショナルになることが一番いいと限らないとも思う。それぞれのレフェリーが自分のライフスタイルに合わせて一番いい方法で審判活動に取り組めて、一つの選択肢としてプロフェッショナルレフェリーの選択肢ができたことを嬉しく思っている」と心境を語った。

 カタールW杯までは残り4か月。「もともとは次の試合に向けて何をしようかと考えていたけど、W杯に向けて残りの4か月が長いのか短いのかを考えた時、いま何をしたほうがいいかを大切にしたほうがいいと感じている。目標を次の試合より、いまとか今日にフォーカスしないといけないと考えている」。女性初のプロ化という一大契機を経て、大舞台への準備を進めていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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