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32歳でA代表初招集の水沼宏太、10年ぶりの日の丸に「気合が入る」

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オンライン取材に応じたMF水沼宏太

 32歳で日本代表に初招集されたMF水沼宏太(横浜FM)が合宿初日の練習前にオンラインで報道陣の取材に応じ、「集合したときから気合が入るというか、やっとここに来れたなというのは率直な感想だし、久々にこのエンブレムが入った服を着ると、どんどんやる気が出るなと感じている」と、高まる思いを口にした。

 ロンドン五輪世代の水沼は12年5月のトゥーロン国際大会には招集されたが、五輪本大会は落選。それ以来、約10年ぶりの日の丸となる。「サッカー選手である以上、(A代表は)目指してきた場所なので、初めて入ったことはうれしく思っている。でも、自分が目指してきた場所はここが終わりではない。ここをスタートラインだと思ってやっていきたい」と、改めて決意を述べた。

 初招集ながら同学年のDF佐々木翔に続く年長者。「僕自身、初めてこのチームに入ったので、自分がまとめる立場ではないかもしれないけど、年長者らしくたくさんコミュニケーションを取って、僕らしくいることがたくさんコミュニケーションを取ることにもなると思う」。横浜FM下部組織出身の水沼だが、これまで期限付き移籍や完全移籍も含め、横浜FMのほかに栃木、鳥栖、FC東京、C大阪でプレーしてきた。

 そうした経験も踏まえ、「最初が肝心だと思っていて、一番最初に自分のことをどれだけ知ってもらうかが大切。知ってもらえれば、思い切り自分を出せることにもつながる。寄せ集めかもしれないけど、こういうときにこそ、自分は力を発揮できるんじゃないかと思っている」と指摘。「チームとして先につながる大会にしないといけない。結果を出さないと先はないと思うので、一体感をもって戦える集団の一員になれれば」とイメージを膨らませた。

 父は元日本代表MFの水沼貴史氏。代表メンバーに選出された際はすぐに電話で報告したという。「すごく喜んでくれて、『今までがんばってきてよかったね』と言ってもらったし、同時に『これからが大事だよ』とも言われた。それは自分の考えと同じだなと思った」。親子でのやり取りをそう明かすと、「今まで支えてくれた父に感謝しているし、父を追い越すためにもギラギラした自分を出してやっていかないといけない」と意気込んだ。

 ドリブラーやスピードタイプが多い森保ジャパンのサイドハーフ、ウイング候補の中では“異色”のタイプになる。運動量や攻守のハードワーク、正確なクロスを持ち味とする水沼は「周りの選手といろんな連係をしながら攻撃できるんじゃないかと思ってワクワクしている。攻撃の選手は結果が求められる。結果につながるプレーを出していけば自分の価値を上げることにもつながると思うし、自分のプレーをチームのために出していければ」と、目に見えるゴールやアシストを誓った。

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