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香港戦で安定感発揮も課題見つめた岩田智輝「もっと強度高く、圧倒的なプレーを」

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MF岩田智輝(横浜FM、写真右)

 E-1選手権初戦・香港戦(○6-0)で日本代表の攻守の軸を担ったMF岩田智輝(横浜FM)だったが、さらに高い基準を見据えているようだ。「求められている部分には全然応えられていない。もっと強度高く、圧倒的なプレーをしないと求められるプレーができていると言えない」。残る24日の中国戦、27日の韓国戦でまだまだレベルアップした姿を見せていく構えだ。

 2019年夏のコパ・アメリカ以来のA代表招集となった岩田は、19日に行われた香港戦にボランチのポジションでフル出場。横浜FMでもタッグを組むMF藤田譲瑠チマ、FW西村拓真とのバランスによって急造チームに安定感をもたらし、相手に決定機をほとんど作らせないまま6-0の圧勝を収めた。

 23日夜、報道陣のオンライン取材に応じた岩田は自身の収穫について「マリノスでやっているようなことは出せた。前への関わりや、縦パスは入れられていた」と振り返った。だが、それ以上にフォーカスしていたのは香港戦で感じた自身の課題だった。

「セカンドボールの回収と、拾ったボールを失わないことがすごく大事だと感じた。セカンドボールで失う回数が多かったので、もっとマイボールにできるようにしないといけない」

「(足りない部分は)試合を通して90分走り切ること。最後に走り切れなくなってバテてしまったのでそこを上げていかないといけないし、球際やスプリント、前への関わりは回数を増やしていかないといけない」

 横浜FMではテンポの良いボール回しが志向されるが、準備期間の短い代表チームではなかなかそうは難しい。「周りと合わせることも大事だけど、自分でどうにかできるプレーもあった」と振り返った岩田は「動いて、はたいて、動いてはマリノスでやっているけど、もっと自分で持ち出せるシーンがあったりしたので、そこはもっと状況判断の部分を良くしていければ」と指摘。代表チームなりのプレー選択も模索しているようだ。

 その野心はとどまることなく、「パリSGが日本に来ているけど、プレーを見ていてもレベルが高い。この中でやってみたいなと思っているので、それを実現できたら」とテレビ画面越しに見たスタープレーヤーからの刺激も受けていたという岩田。「ボランチとしてミスが少ない選手は大事だと思っていて、ミスが多かったのが気になった部分。ミスを減らしてどれだけチャンスメイクできるかがこれからのボランチとして大事。そこの質を高めつつ、対人の部分を出していければ」。“圧倒的なボランチ”の確立に向け、さらにレベルアップを重ねていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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