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“国内組”森保Jが韓国を3-0撃破!! 4大会ぶり2度目のE-1制覇、V弾相馬&町野が得点王

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MF相馬勇紀(名古屋)が先制ゴール

[7.27 E-1選手権 日本 3-0 韓国 豊田ス]

 日本代表は27日、EAFF E-1選手権最終戦で韓国代表と対戦し、3-0で勝利した。3連覇中の韓国を大差で破り、4大会ぶり2度目の東アジア制覇。先制弾のMF相馬勇紀(名古屋)とダメ押しゴールのFW町野修斗(湘南)がそれぞれ3ゴールで大会得点王を受賞した。

 日本は24日の中国戦(△0-0)からDF佐々木翔(広島)、DF小池龍太(横浜FM)を除く9人を入れ替え、初戦の香港戦(○6-0)の先発メンバーを中心とした編成。システムは引き続き4-2-3-1で、GK谷晃生がA代表デビューを果たした。4バックは左から佐々木、DF畠中槙之輔(横浜FM)、DF谷口彰悟(川崎F)、小池。中盤はMF岩田智輝(横浜FM)とMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)がダブルボランチを組み、2列目は左から相馬、FW西村拓真(横浜FM)、MF水沼宏太(横浜FM)。1トップは町野が務めた。

 日本は開始1分、鋭い攻守の切り替えから町野が前を向き、積極的なミドルシュートでGKを強襲。さらにその直後、水沼の右CKから佐々木が頭で狙ったが、惜しくも右に外れた。その後は韓国の鋭いプレッシャーを前になかなかボールを握れない時間が続き、同8分には小池が自陣右サイドでファウルしてFKを献上。MFクォン・チャンフンの左足キックがゴール前を襲ったが、谷がしっかりと押さえた。

 前半11分、日本は右サイドを攻め上がってきたDFキム・ジンスのクロスを相馬が処理すると、そのままカウンターをスタート。サイドチェンジに水沼が抜け出し、ダイレクトで折り返したが、うまくボールを捉えられず相手DFに阻まれる。同19分、中盤でのボール奪取から相馬が左サイドを切り裂くも、左足シュートは右のポストに当たり、チャンスを活かせなかった。

 対する韓国はGKとCB2枚を使ったビルドアップで日本のプレスをかわしにかかるが、深追いしない日本に対し、前線にロングフィードを蹴り込む場面が続く。前半29分、日本は右サイドで小池が相手を剥がすもその後が続かず、カウンター攻撃を受けたが、しっかり戻った佐々木が相手のクロスを阻み、ピンチを未然にしのいだ。

 前半34分、日本は相馬が左CKを直接狙い、GKのパンチングが高く上がってゴール前へ。フリーで水沼が反応したが、右足ボレーシュートはGKの正面に飛んだ。同35分、相手のロングフィードに対して目測を誤った畠中が抜け出されそうになり、後方から止めたところでイエローカード。同40分、サイドに幅広く展開されたところでセカンドボールを拾われ、MFナ・サンホにフリーでミドルシュートを打たれるも、大きく枠を外れて命拾いした。

 前半43分、日本は右サイドで寄せ切れなかったことで左サイドに展開され、数的不利の状況。それでも懸命に戻った岩田が迷いながらボールホルダーにアクションした結果、相手のパスが長くなり、失点につながりかねないピンチを免れた。そのまま前半は終了。スコアレスのまま勝負の行方は後半に委ねられることとなった。

 後半1分、日本は藤田が中盤でターンを繰り返して局面を打開し、岩田に縦パスをつけると、ワンタッチパスから西村がシュート。GKの手を弾く惜しいシーンとなった。すると同5分、日本が試合を動かした。小池が果敢なフリーランで右サイドを抜け出し、谷口からのロングフィードを受けると、右サイドでつないで局面を打開。小池のパスを受けた藤田がゴール前にクロスを送ると、ファーに飛び込んだ相馬が頭で合わせ、ゴール左上隅にねじ込んだ。

 相馬は香港戦での2得点に続いてA代表3ゴール目。持ち味の突破でも再三チャンスを演出しており、逆転でのカタールW杯行きに向けて猛アピールの大会となっている。なおも攻める日本は後半12分、右サイドで藤田がスイッチを入れ、右サイドを攻略すると、岩田が西村とのワンツーからフィニッシュ。しかし、ダイレクトシュートは左に外れた。

 日本は後半14分、水沼に代わってFW宮市亮(横浜FM)を投入。さらに攻撃の勢いを増すと、同17分にさらにリードを広げる。町野のシュートで獲得した左CK、これを相馬がゴール前に上げると、中央で合わせたのは佐々木。完璧なヘディングシュートでネットを揺らし、スコアを2-0とした。

 日本はなおも止まらない。後半27分、藤田のパスを受けた西村が絶妙な浮き球ワンタッチパスを最終ライン裏に送ると、これに反応した小池がゴール前にラストパス。飛び込んできた町野が落ち着いて押し込んだ。町野は大会前から目標としてきた大会3ゴールを“有言実行”。ベンチメンバーとともに出身地の三重県伊賀市にちなんだ忍者パフォーマンスで祝った。

 完勝モードとなった日本だが、後半31分に痛いアクシデント。右サイド深くで相手と競り合った宮市が右膝を痛めて転倒し、プレーを続行できなくなった。直後、数的不利の中で攻め込まれる中、MFソン・ミンギュのシュートは谷がスーパーセーブ。そこで宮市、西村に代わってMF森島司(広島)とMF脇坂泰斗(川崎F)が投入された。

 さらに日本は後半42分、藤田と相馬に代わってMF橋本拳人(ウエスカ)とMF満田誠(広島)を投入。出色のパフォーマンスを見せてピッチを後にした両選手にはスタンドから大きな拍手が送られた。試合はそのまま動かず、タイムアップ。日本は2戦目の中国戦こそスコアレスドローに終わったものの、9得点0失点の完封で4大会ぶり2度目の東アジア制覇を果たした。

(取材・文 竹内達也)

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