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E-1韓国戦で大怪我の宮市亮に森保監督「こんなにつらいことが起きてしまうんだと…」

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代表活動期間に話し込む森保一監督とFW宮市亮(横浜FM)

 日本代表森保一監督は2日、報道陣のオンライン取材に応じ、EAFF E-1選手権の活動中に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったFW宮市亮(横浜FM)について「私自身も所属チームの監督という立場ではないけど、一緒に仕事をさせてもらった1人として、できる限りの応援をしていきたい」と話した。

 宮市は今月行われたE-1選手権で、2012年10月以来約10年ぶりにA代表のピッチに立ち、全3試合に出場。ところが7月27日に行われた最終節・韓国戦(○3-0)では途中出場するも、後半31分に右サイド深くで相手選手と競り合って着地した際、右膝を負傷し、右膝前十字靭帯断裂の診断結果が発表されていた。

 名門アーセナルでのプロ入り以降、負傷に泣かされ続けてきた宮市にとって、前十字靭帯断裂・損傷による長期離脱は今回が4回目。自身のSNSでは現役引退の決断もよぎったことを吐露しつつ、周囲からの激励のメッセージを受け取った結果、復帰に向けてリハビリに励んでいく気持ちになったことを明かしていた。

 宮市は7月30日に行われたJ1リーグの横浜FM対鹿島戦のピッチに姿を表しており、この試合を視察していた森保監督も面会していたという。韓国戦後と同様に「彼が代表に来てくれて、いろんな意味も含めてありがとうという感謝を伝えた」という森保監督は、「彼がしてくれたこと、彼が見せてくれた姿勢は本当に素晴らしいものがあった」と代表活動中の宮市の姿勢に賞賛を送った。

「所属チームで結果を出しているので招集は彼が掴み取ったことだが、代表に合流してきて、チームのために自分が持っているもの全てを捧げるという姿勢を見せてくれて、どこのポジションでも、どのタイミングで試合に出ても、チームのためにベストを尽くす姿勢を練習でも試合でも見せてくれた。何より活動において、日本代表としてまた戦える喜びを全面に出してくれて、国を背負って戦う喜びを持って活動してくれるという彼の持っている素晴らしいパーソナリティーを見させてもらった」

 その最中での大怪我だった。森保監督は「私自身も残念で、悲しいことが起きたと思っている。彼がこれまでのサッカー人生で何度も大怪我に見舞われて、そして怪我との戦いの中、キャリアを積み重ねてきたことは私自身も、私自身がしっているのはほんの一部だと思うが、苦しい中を這い上がってきた選手だと思う。こんなにつらいことが起きてしまうんだと思った」と心中を明かした。

 その一方、指揮官は「ただ、彼の前向きな姿勢には私自身も励まされた」と前を向いた。「彼が怪我に立ち向かって復帰するという前向きな姿勢が全てのサッカー選手、育成年代、普及年代の選手にも伝わると思う。いろんな辛いことがあっても立ち向かいながら怪我を乗り越えていく、また自分が思うような立ち位置でないことに目を背けず、前向きに乗り越えるところを示してくれると思うし、勇気を与えることができると思う」。そう展望した森保監督は「できる限りの応援をしていきたい」と寄り添う姿勢を見せた。

(取材・文 竹内達也)
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