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E-1組からの大抜擢! 湘南FW町野修斗がドイツ遠征で“忍者ポーズ”宣言「海外でも浸透するように」

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FW町野修斗(湘南)

 EAFF E-1選手権でアピールに成功した22歳の国内組ストライカーが、カタールW杯を2か月後に控えた日本代表への滑り込みを果たした。ドイツ遠征初日、欧州組との初のトレーニングを終えたFW町野修斗(湘南)は「非常に嬉しいことだし、チャレンジするしかない。どんどんチャレンジしていきたい」と爽やかに決意を語った。

 1999年生まれの町野は今年7月、国内組で臨むE-1選手権でA代表に初招集。大会前の取材対応で「3点は取りたい」と目標を掲げると、まさに“有言実行”の3ゴールを挙げて得点王に輝いた。すると今回のドイツ遠征では怪我のFW大迫勇也(神戸)、FW浅野拓磨(ボーフム)に代わってサプライズ招集。初めて欧州組も含めた代表チームに加わった。

 E-1選手権を終えた段階では「E-1だけだと全然物足りないし、全然評価してもらえない」と感じていたという町野だが、カタールW杯本大会目前で見事な大抜擢。期待の大きさに「残っていかないといけない思いが強くなった」といい、「直前で呼んでもらえたのはチャンスだと思っているし、結果が求められるので絶対に決めたい」と闘志をたぎらせた。

 合宿初日では欧州トップレベルの舞台で戦う選手たちと共にトレーニングし、練習後には「テレビで見ていた人たちと一緒にできているのでワクワクしている。こういった選手の中でチームメートとしてできるのは幸せなことなので、楽しみながらやっていけたら」と謙虚に振り返った町野。それでもピッチの中で気後れするつもりはない。

「コミュニケーションは大事。サッカーのことは遠慮せずに要求していきたい」。FWが結果を出すためには周囲のお膳立ても不可欠。「他の選手の信頼というか、パスが出てくるようにしないといけない。練習から動き出しを合わせていって、出したら決めてくれるというイメージを少しでもつけられたらボールが出てくると思うので、そういうところをやっていけたら」と自身が生き残るためのビジョンを語った。

 2人のストライカーが不在とはいえ、FW古橋亨梧(セルティック)、FW前田大然(セルティック)、FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)との出番争いは容易ではない。それでも他の選手にない長所には大きな自負がある。「頭も右も左も決められるのは自分の武器」。そんな町野は「ゴールもそうだけど、それ以外がダメダメだったら良くない」とさまざまなタスクを担う構えを見せ、「収めるところ、守備、走るところは誰よりもやっていきたい」と力強く話した。

 今回のドイツ遠征ではアメリカ(23日)、エクアドル(27日)と対戦。町野にとって海外での国際試合は、奇しくも同じデュッセルドルフで行われた高校3年時の日本高校選抜以来だが、「インテンシティも体の強さも全然違う。海外組は普段からやっている中で、僕はやっていない。練習でその基準があると思うのでしっかりとそこに慣れて、試合に入らないといけない」と少しでも基準の違いを埋め、出番を掴むつもりだ。

 また今回のシリーズを通じては「1点は絶対に取りたい」と力を込めた町野。「FWも4人いるので、チャンスが回ってきたら1点は取りたいし、絶対に取る気持ちはある」。ゴールを決めた暁にはおなじみのゴールパフォーマンスにも意欲。出身地の三重県伊賀市をアピールする“忍者ポーズ”を「海外でも浸透するようにしたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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