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今季開幕から全試合フル出場中! カタールW杯視野にDF伊藤洋輝「ポジションを失わないことを意識していた」

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日本代表DF伊藤洋輝

 6月シリーズで日本代表初招集ながら存在感を発揮したDF伊藤洋輝(シュツットガルト)が、カタールW杯前最後の活動となるドイツ遠征でも引き続きメンバー入りを果たした。今季のブンデスリーガでは開幕から公式戦8試合連続のフル出場が続いており、実績的には主力でも見劣りしない状況。日々の試合経験で積み上げた自信を胸に、「自分がチームにどんなものを与えられるかを見せられたら」と決意を語った。

 23歳の伊藤は今年6月、昨季のブンデスリーガで定位置を掴んだことが評価され、A代表に初選出。キリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で(○4-1)で代表デビューし、攻守で存在感を見せると、キリンカップでもガーナ戦(○4-1)、チュニジア戦(●0-3)とともにフル出場し、主将のDF吉田麻也(シャルケ)と並んで全選手最多となる合計270分のプレータイムを獲得した。

 そして今季もシュツットガルトで不動の主力を担い、開幕節から公式戦全8試合にフル出場。「今年は昨年以上に個人的にも安定したパフォーマンスができていると思う」という自信を引っさげ、引き続き代表メンバー入りを果たした。

 所属クラブでは3-5-2の最終ラインを担うが、6月シリーズでは4バックの左サイドバックと左センターバックでプレー。W杯のような短期決戦において、複数ポジションを担える存在は大きな強みだ。今回もどちらで出番が来るかは未定だが、伊藤は「そんなに変わらない。サイドバックだったら攻撃参加がより増えるポジションなので前の選手との連携も含めて攻撃のところが大事だし、守備では相手ウインガーとの1対1が増えると思うので、そこで負けない、クロスを上げさせないことを意識してやっていきたい」と意気込みを語った。

 そんな伊藤はカタールW杯行きの可能性が浮上した6月シリーズの代表戦以降、シュツットガルトでしっかりと序列をキープしながら、同僚のMF遠藤航のようにチーム全体を引っ張っていくことを意識してきたという。

「まずは自チームでポジションを失わないことは一番最初に意識していた。これまで90分フルでカップ戦含めて全部起用してもらっている中、チーム自体の結果は出ていないけど、より選手一人一人の責任感を感じなければいけないし、そこは監督もやっぱり求めてくるものだと思う。また航くんがキャプテンをやっているけど、そうしたリーダーシップや、チームを引っ張っていくところも含めて、代表チームなので国を背負うということに、より責任感を持ってプレーしたい」

 そうした高い基準を求めていたからこそ、今回の代表選出については「もちろん選ばれたこと自体は嬉しいし、感謝している」としながらも、「チームでの活躍があっての代表チーム。まずは自チームで結果を残し、個人のパフォーマンスを高めることを意識してやってきた結果が、今回の招集につながったと思う」と冷静だった。

 W杯ばかりを見すぎることなく、着実な成長を遂げながら本大会へ。まずはアメリカ、エクアドルとの親善試合に向けて「ここから弱いチームとの対戦はない。チームがどうやって戦うかというところもあらためて確認しながら、個の力がある選手が多いのでそこをどう活かすか。チーム力を高めて試合に臨みたい」と地に足をつけながら意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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