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W杯直前に白熱する中盤のスタメン争い…“再アピール”誓う田中碧「最終予選はもう昔の話」

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日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)

 カタールW杯アジア最終予選では日本代表を危機から救う大活躍を見せたMF田中碧(デュッセルドルフ)。それでも本大会を2か月後に控えたいま、出場機会が約束されているとは言えない状況にある。19日、初日のトレーニングを終えた田中は地元デュッセルドルフで開催されるテストマッチ2試合に向けて「自分自身の価値をもう一回示さないといけない」と決意を示した。

 国内組で臨んだ2019年末のEAFF E-1選手権でA代表デビューを飾った田中は、主力を担った五輪本大会を終えた21年10月、欧州組も含めたフルメンバーのA代表チームに初選出。1勝2敗の崖っぷちで臨んだ最終予選オーストラリア戦(○2-1)で先発に抜擢されると、初ゴールとゲームメイクでチームを支え、そこからの6連勝の立役者となった。

 それでも迎えた6月シリーズ、田中はブラジル戦の1試合のみの先発にとどまった。ブンデスリーガ1部でプレーするMF原口元気(ウニオン・ベルリン)、MF鎌田大地(フランクフルト)がインサイドハーフで起用され、MF柴崎岳(レガネス)やMF久保建英(ソシエダ)もテスト。さらに6月は怪我で不出場だったMF守田英正(スポルティング)の復帰に加え、欧州CLでMF旗手怜央(セルティック)もメンバー入りしたことで、中盤の出番争いは白熱の様相を呈している。

 そうした現状を踏まえ、田中は「自分自身の価値をもう一回示さないといけない」と力を込める。

「最終予選はやったけど、それはもう昔の話。いろいろな国とやる中で、自分が代表でどれだけやれるかは代表のピッチで示さないといけない。自分が置かれている立場もわかっているし、いろいろな選手がすごく上の舞台でやっているのもわかっている。だからこそ、ここでやった時に自分がどれだけ価値を見せられるかはピッチ内でしか表現できない。それは自分自身でより厳しく求めないといけない」

 チームの総仕上げが求められるW杯本大会直前とはいえ、自身のパフォーマンスがチームの結果に直結することは最終予選ですでに示してきた。

「チームとしての成熟度を上げると言いつつも、どの選手も結果を残したい思いがある。両方をしっかり求めるのは難しいけど、僕自身で言えば、僕自身のパフォーマンスをピッチ内で最大限出すことがチームの力になる。チームのことは考えつつ、まずは自分にフォーカスしながらやれればそれが結果としてチームのためになると思う」。鮮烈なインパクトを残したオーストラリア戦と同様、ここで再び自身の存在価値を示していくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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