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FW陣に負傷者続発…期待高まる古橋亨梧「FWは結果。そこをもっと自分に追求していけたら」

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FW古橋亨梧(セルティック)

 経験あるFW陣に負傷者が相次いでいる日本代表において、FW古橋亨梧(セルティック)への期待が大きく増している。今季はスコティッシュ・プレミアシップで6試合6ゴール。カタールW杯を2か月後に控える代表チームでもそのパフォーマンスを継続すべく、「FWは結果だと思うので、そこをもっと自分に追求していけたら」と意気込みを語った。

 2019年11月のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(●1-4)でA代表デビューを果たした古橋は、カタールW杯アジア2次予選で3試合3ゴールを記録。最終予選メンバーへの生き残りを果たし、序盤戦の6試合で出番を掴み取った。もっとも、唯一先発した中国戦(○1-0)は負傷交代を強いられ、他の5試合でもゴールはなし。なかなか結果でアピールするには至らなかった。

 また今年の初めは負傷にも苦しめられ、最終予選の終盤4試合は招集外が続くと、6月シリーズではブラジルとの大一番で先発に抜擢されたが、ここでも存在感を発揮することができず。「FWとしてピッチに立つ以上、チャンスが少なくてもチームに勢いを作れるような選手にならないといけないし、守備でも前から追いかけて後ろを楽にできる選手にならないとダメ」(古橋)。チーム全体が古橋をどう活かすかという点に課題があるのも事実だが、スコットランドで見せているような得点力は陰をひそめている。

 もっとも、ストライカーは1試合の活躍が評価を分ける世界。今回のドイツ遠征はFW大迫勇也(神戸)、FW浅野拓磨(ボーフム)が負傷のため招集されておらず、6月にブラジル戦で起用された古橋にはトレーニングを含めて多くの時間が与えられるとみられ、結果でアピールするチャンスは大いにありそうだ。

 今月6日にはUEFAチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦に途中出場し、欧州トップレベルを肌で感じた古橋。「状況的にあれ(0-3のビハインド)だったけど、ああいう少ない時間でも試合に出て、1点でも取れる選手にならないといけないと思ったし、僕の中でのFWとして成長していかないといけない課題だと思う」。ここからカタールW杯まで、そうした“世界トップとの差”を埋められることを証明するための期間ともなる。

 自身のプレービジョンは明確。「どちらかというと小柄なので、ゴール前で待ってボールを引き出すのではなく、動き出してスペースを見つける、空いたスペースに走り込むスタイル。その先に他の選手も空くと思うので、僕がゴールを決めたいという気持ちもありながら、他の選手を活かせるようにやっていきたい」。まずはトレーニングから周囲との連係を合わせ、結果に結びつけていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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