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タフな英2部でレギュラー定着…中山雄太「追い求めてきたものがあるリーグ」その成長を代表でも

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DF中山雄太(ハダースフィールド)

 今夏オランダからイングランド2部に移り、新たな環境での戦いに身を置いているDF中山雄太(ハダースフィールド)。カタールW杯アジア最終予選ではDF長友佑都(FC東京)の控えに回ることが多かったが、途中出場から流れを変える活躍はコンスタントに見せており、急速に台頭したDF伊藤洋輝(シュツットガルト)も含めた左サイドバックの先発争いは本大会に向けた大きな見どころとなりそうだ。

 19日のドイツ遠征初日のトレーニング後、報道陣の囲み取材に応じた中山はカタールW杯に向けて意気込みを語った。

「準備期間が例年よりもイレギュラーなので、個々のポジション争いは間違いなく全員が意識していると思う。僕自身も今まで以上にかけてる思いはあるし、しっかりプレーで見せていきたい。かつ、個々がバラバラになることはチームの総合力にあまりつながらないので、そこは気をつけなければいけない部分。一人一人が自分のプレーをしっかり表現する、そして結果をしっかりと出すというのがまず大事」。チームに目を配らせながらもドイツ遠征でアピールし、中心選手として本大会に挑んでいく構えだ。

 中山が今季から移籍したハダースフィールドは2017-18シーズンから2年間、プレミアリーグに所属していたクラブ。昨季はシーズン3位で臨んだ昇格プレーオフに敗れ、惜しくも昇格を逃したが、世界最高峰のリーグを現実的に目指せるクラブだ。中山自身もプレミアリーグでのプレーを希望しており、移籍先の選定理由も「それが一番」。またリーグの風土も「バトルの能力は高めたい能力のうちの一つとして追い求めた」と成長につながると確信しているという。

 チャンピオンシップと呼ばれるイングランド2部は年間46試合制のタフなリーグ戦を戦っている。ハダースフィールドはここまで2勝1分6敗の23位と大苦戦。それでも中山は直近7試合で先発フル出場を果たしており、「自分が追い求めてきたものがそこにあるリーグなので、ほとんどの試合に出られているけど、試合を重ねるうちに新たな発見が得られている実感がある」と手応えを感じているようだ。

 また中山は3バックの中央、左ウイングバック、左サイドバックとさまざまなポジションも担当。「たぶん一番僕がいろいろなポジションをやっているので、勝手に思っているところだけど、僕次第でチームが変わると思っている。まだ結果が振るっていないので、自分自身重く捉えている」。直近では「どちらかというとサイドに固まってきつつある」という認識もあり、日本代表と同じ持ち場で奮闘を続けていく姿勢だ。

 そうした中で迎える日本代表活動。意気込みについては「プレーを見てもらえれば」と冷静に語る。「W杯というはっきりした目標があるので、それまで日々逆算してやっていくだけ」。やるべきことも、見据える先も明確。イングランドで充実した日々を過ごす25歳はこのドイツ遠征で本気でポジションを奪いに行く。

(取材・文 竹内達也)

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