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“W杯サバイバル”真っ最中もブレない鎌田大地「僕にとってはクラブが特別」

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日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)

 自身初のワールドカップを2か月後に控えても、日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)が貫いてきた姿勢がブレることはなさそうだ。「もちろん代表は僕自身にとって大事なものだけど、僕にとってはクラブが特別。ビッグクラブと言われるチームでスタメンで出て、CL優勝を目指せるくらいのところでやりたいというのが自分のサッカー人生の最大の目標」。そうした日々の延長戦上に4年に一度の夢舞台を見据えている。

 鎌田が所属するフランクフルトは昨季、42年ぶりに欧州カップ戦を制し、史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。今季、初めての欧州CLに挑んでいる。ここまでスポルティング、マルセイユとの対戦が終了。「ポット1だったので、まだザ・CLみたいなチームとはまだやっていない。ELに出てもあまり変わらないくらい」と冷静な視点も忘れない鎌田だったが、「CLのアンセムを聞くと自分がずっと目指してきたところなので、感慨深い気持ちにはなった」。クラブの歴史に残る挑戦に充実感を感じているようだ。

 そんな鎌田はスポルティング戦(●0-3)、マルセイユ戦(○1-0)ともに先発出場。マルセイユ戦では半自動オフサイドテクノロジーによってゴールが取り消される場面もあったが、UEFA公式のマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど、夢舞台で上々の評価を受けている。ところが、そんな立場にも満足する様子はない。

「今年、結果を残しているからとかではなく、数年前から良いレベルでできていると思うし、いい成長曲線を描けていると思う。いまCLに出られているからというわけではなくて、僕自身は常にいいプレーはできていると思うし、自信もある。このまま続けていければいいと思う」。現在の活躍に一喜一憂することなく、地に足をつけて階段を上っていく構えだ。

 そんなメンタリティーは代表でも同じ。「いまクラブですごくいい結果を残せているのはいいことだし、でもまだ始まったばかりなのでこれをどれだけ維持できるかが今季の僕にとっては大事」。W杯に向けたサバイバルが佳境を迎える中でも「僕自身は良い結果をここ数シーズン残しているし、(代表で)試合に出るのにふさわしい結果を残してきていると思う。それでどうなったとしても、そこまで僕自身が落ち込むことはない。自分がやっていることには自信があるのでそれだけ」ときっぱり。選考レースに揺らぐことなく、落ち着いた姿勢でこのドイツ遠征を過ごしているようだ。

(取材・文 竹内達也)

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