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ブンデスで再び輝く堂安律、森保J右サイドは大激戦も「前より焦っていない」理由

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MF堂安律(フライブルク)

「監督が使ってくれれば、できる自信はある」。カタールW杯に向けたポジション争いが繰り広げられる中、MF堂安律はサラリと言い切った。今季はフライブルクで公式戦全10試合に出場し、すでに4ゴールを記録。2年ぶりのブンデスリーガで再び結果を残している自信が日本代表での振る舞いをも支えている。

 堂安が主戦場とする右サイドでは現在、最終予選で圧倒的な実績を残してきたMF伊東純也(スタッド・ランス)が君臨している。またMF久保建英(ソシエダ)もラ・リーガで上々のパフォーマンスを見せており、森保ジャパンの“激戦区”の一つとなっているポジションにおいて、堂安の立場は決して安泰とは言えない状況だ。

 それでも堂安は冷静だった。「チャンスがあればフライブルクでのプレーをできる自信はあるので、それほど前より焦っていない。黙ってチャンスを待つだけ。前みたいに『試合に使えよ』という感じでもそれほどないし、使ってくれればできる自信はある。リラックスしている」。それどころか「(現状は)スタメンじゃないのは立場上わかっているし、自分の好きな状況なので、得意かなと思う」とまで言い放った。

 直近のリーグ戦では負傷も報じられ、代表活動では別メニュー調整も続いていたが、「コンディションはかなり上がっていると思うし、間違いなくいいパフォーマンスができる」とキッパリ。クラブとは戦術面に違いがあるが、「中に入る時とサイドに張るときはここ1年は考えながらプレーしているので、そこは代表にも還元しながらできると思う」と自信を示した。

 8月上旬のDFBポカールでは直接FKでのゴールも記録。「たかが1点なので、それで日本代表のキッカーが務まるとは思っていない」と冷静に振り返るが、MFビンチェンツォ・グリフォが絶対的なキッカーとして君臨するチームの中でも、セットプレーのキックはひそかに練習してきているようだ。

「チームでは左のキッカーにいい選手がいるので、CKは蹴らせてもらっていないけど、練習ではCKもFKも全部蹴らせてもらっている。もし蹴れって言われれば間違いなく準備はできている」

 W杯のような短期決戦ではセットプレーで得点を奪えるかどうかも重要なテーマ。今月上旬のレバークーゼン戦で決めた直近のゴールもグリフォのCKからで、堂安も「フライブルクに来て、セットプレーの重要性はかなり感じている」と語る。「拮抗した試合でドイツ、スペイン、コスタリカ相手に1点取れればかなり楽になる。そこはしっかり準備したい」。さまざまな想定を頭に巡らせ、夢の大舞台で輝きを放つつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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