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リーグアンでの批判も糧にした南野拓実「自分自身に問題があるのは分かっていた」

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日本代表MF南野拓実(モナコ)

 日本代表MF南野拓実(モナコ)がドイツ遠征2連戦の位置づけについて語った。

「個人的にはチームの勝利に貢献するというのはいつものことですが、チームとしてこの2戦はW杯に向けての最終調整。W杯で僕たちがどう戦うのかということに対して、その答えを出さないといけない試合になると思う。(本大会では)みんなが共通意識を持つことが必要。今回、相手は違いますけど、ドイツやスペインやコスタリカを意識した戦い方も少しずつ考えながらプレーして、有意義な2試合にしたい」

 リバプールからモナコへ移籍した今夏は、逆風を真っ正面から受けた。シーズン開幕当初から低調なパフォーマンスが続き、徐々に出場時間が短くなった。仏メディアから“失敗した移籍”の第1位に選出されるという屈辱もあった。

 しかし、南野には批判を真摯に受け止め、成長のための糧とする度量があった。「自分自身に問題があるというのは分かっていた。だから、このリーグに適応するために何が必要なのか、このチームでもっと自分が活きるためにはどうすればいいのかと考えた。僕にはアダプトできるようになる自信はある。それを信じてやっていくだけ」。

 もがきながら前を向き続けていると、代表合流前の9月17日にあったリーグアン第8節のスタッド・ランス戦でモナコ移籍後の初ゴールを決めることができた。

「チームにふさわしい選手であるということを証明しないといけないというのは感じていた。移籍したチームに認めてもらうためには結果を出すことが一番。まあ、1点なので、なんとも言えないですけど、自分としては良かったです」

 わずかながらも安堵感を得られた状況で迎える日本代表2連戦。背番号10は日本の勝利に貢献しながらW杯本番に向けての“答え”をたぐり寄せるつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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