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約8か月ぶり復帰の酒井宏樹、前半交代は予定通り「試合前に言われていた」

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日本代表DF酒井宏樹(浦和)

[9.23 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 アメリカ デュッセルドルフ]

 今年2月のカタールW杯アジア最終予選以来の日本代表復帰となった日本代表DF酒井宏樹(浦和)が、定位置の右サイドバックで先発出場。前半16分には右サイドから中央のスペースへ駆け込むFW前田大然(セルティック)へ“長距離アーリークロス”を送って、決定機を演出するなど存在感を見せた。

 前半をゼロで抑えたところでお役御免となり、後半はベンチに下がったが、久々の国際Aマッチを「楽しめました」と穏やかな笑みを浮かべた。

 フランス1部マルセイユから浦和に昨夏に移籍加入。世界レベルの実力を保ったままのJリーグ復帰となったが、今年はケガの回数が増加し、5月にはACLで痛めた右足第五中足骨を手術し、8月のAFCチャンピオンズリーグでは右ふくらはぎ肉離れを起こした。

 9月14日のC大阪戦の後半から出場し、カタールW杯前最後の長期代表合宿に滑り込みで間に合ったが、ここは無理をするところではないと森保一監督が判断しての起用時間となったようだ。「試合前に言われていたんです。ケガ明けですし、いま無理するところではないと思うので。でも、試合中にみんなと連携の部分には確かめられましたし、特に守備面も含めて手応えを感じることはできました」

 酒井が下がった後は前半をセンターバックの位置でプレーしたDF冨安健洋(アーセナル)が右サイドバックにポジションを移してプレーした。冨安にとってはアーセナルでやっている“本職”の位置。冨安の右サイドバックの印象を聞かれると、酒井は「いやいや、トミに関しては何もないです。年下の選手ですけど、参考にする部分もすごく多くあります。いい刺激を与えて与えられてお互いやっていけるといい」と話した。

 さらに「僕が出て中3日でトミが出てとなれば、そんな素晴らしいチョイスはないと思いますし、そういうことができたら決勝トーナメントに行って、フレッシュな選手が出てくると思います」と、W杯本大会のシミュレーションの一端を明かした。

「全てに関して準備してると思います。なにぶん僕もちょっとケガが多いし、トミもそう。ですから、そこはやっています」と酒井。日本代表は着実に本大会へ向けて歩みを進めているようだ。

(取材・文 矢内由美子)
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